突拍子もない事件が起きる中国。2017年11月下旬、不意打ちのように、こんな事件が起きていたという。
男性が勢いよくガラス戸を開けたらドアが爆発。中国でドアが爆発。何それ困惑、何言ってるかわからねえ! ことの詳細は動画「The Terminator! Chinese delivery man walks through glass door」で確認することができる。
・中国でガラス戸が爆発
動画に映し出されているのは広東省のピザ屋だ。これは店内の監視カメラの映像。店の中から入口の方に向けてカメラが設置されている。
そこに外から駆け込んでくるのはデリバリースタッフだ。配達時間が押しているのだろうか? 猛ダッシュで店内へ! そしてガラスの扉に手をかけた瞬間……ガラス戸が爆発! 激しく爆発! 猛烈に爆発!!
スタッフも一瞬何が起こったのかわからなかったもよう。完全に時が止まり、手に残された取っ手を握って呆然としていた。「鳩が豆鉄砲を食ったよう」とはこのことを言うのだろう。「スタッフの反応が可愛すぎる!」と中国で話題となった。
・強化ガラスは自爆する
扉なら、いくらガラス製といっても丈夫にできているはず。この店のドアも強化ガラス製だったそう。そんなチョット押しただけで、破裂するように粉々になったりするのだろうか。
だがしかし! そこに意外な落とし穴が隠れていた。「強化ガラスは自爆する」らしいのだ。
物理的な説明は長くなるので割愛するが、ザックリいうと強化ガラスは表面の「縮もうとする力(圧縮応力)」と内部の「膨張しようとする力(引張応力)」のバランスが取れているから衝撃に強いのだそう。このバランスが崩れると、粉々に割れてしまうのだとか。
・必然だった
中国メディアによると、今回のケースでは、扉を勢いよく開けた際の急激な温度差が、爆発の原因ではないかとのこと。ちなみにこの強化ガラスの “弱点” はどうしようもないらしく、爆発率は1~3%なのだという。
手抜き工事でも、男性が怪力の持ち主というわけでもなかったということか! 男性にとっては偶然であり、ガラスにとっては必然であった事故と言えそうである。
参照元:YouTube、IT之家(中国語)、旭硝子、日本硝子製品工業会
執筆:沢井メグ