長きに渡り人々を魅了し続けるスタジオジブリ作品。ご存じとは思うが、ジブリには様々な聖地が存在する。都内で言うと、三鷹の森ジブリ美術館や聖蹟桜ヶ丘などが有名だ。そして先日、新たな聖地と呼ぶべきスポットがまた1つ誕生した。実はそこ、うどん屋なのである。
東京の中野ブロードウェイ地下にオープンした「うどんや大門」。こちらの店主は、なんとジブリの元スタッフなんだとか。プロデューサーの鈴木敏夫さんがのれんの文字を書いており、店内には宮崎駿さんのサインも飾られているぞ。ジブリファンは要チェックだ!
・聖地は地下にあり
秋葉原に次ぐオタク・サブカルの聖地、中野ブロードウェイ。その地下に新たにオープンした「うどんや大門」の影響で、ブロードウェイは今後、ジブリの聖地と呼ばれることになるかもしれない。ジブリファンの私(あひるねこ)としても、これは生きねば。間違えた、行かねば。
・うどんの新店
ブロードウェイの地下にはスーパーや八百屋、魚屋などがあり、飲食店もいくつかある。元はラーメン屋があった場所に新しくオープンした「うどんや大門」は、カウンター数席だけの小さなお店だ。さて、まずはお店ののれんに注目。
・文字を書いたのは “あの人”
筆で書かれたと思われる文字は、なんとジブリの鈴木敏夫プロデューサーによるものだという。でもなんで? 実はこちらの店主、以前はスタジオジブリに勤めていたらしいのだ。なるほど、そういう縁があったのね。にしても、なかなかに大胆な転身である。両親が豚になるくらい大胆。
・優しい味わい
出しているのは讃岐うどんで、ぶっかけや釜玉などいろいろあるものの、初めてだしスタンダードに「かけ」を頼んでおこうか。出汁と麺の温度をそれぞれ選べるので、だし温・めん冷の『ひやあつ』を中(1.5玉)でお願いした。これで税込500円だ。
透き通ったつゆに、たっぷりのネギというシンプルなかけうどん。丼からいい香りが漂ってきて食欲をそそる。天かすや生姜なども置いてあるが、まずはそのまま食べてみよう。つゆを一口飲んでみると、おお、優しい……。なんという いたわりと友愛じゃ。
・讃岐ならではのコシ
優しいけども、出汁自体はかなりしっかりとした味わいで、五臓六腑に染み渡るかのようだ。つまりウマい。今度は麺をすすると、『ひやあつ』なので麺にしっかりとコシがあるのが嬉しい。讃岐うどんならではのコシを楽しむことができるぞ。中野にいながら、心はもう香川である。
・天ぷらもウマい
オススメされていた「ちくわ天(80円)」と「ゲソ天(150円)」もまたウマしだ。特にちくわ天は出汁に浸して食べると美味なので、必ず頼むべし。これとビールで1杯やって、そのあとにうどんというのもオツかもしれないな。『赤星』の瓶があったので今度やってみる。
・壁に注目
ふと壁を見ると、あーーーッ! 宮崎駿監督のサインがある!! トトロがちくわ天食べてるゥゥゥウウウ。なにこれ超カワイイんですけど。もう、これを見るためだけでも来る価値ありと断言できるぞ。宮崎吾朗監督のサインもあるし、ジブリファンにはたまらない壁である。すげえ壁だ。
身も心も温まったし、激レアイラストも見られたしで、ホクホク気分で店を出た。うどん、ウマかったな~。たぶん地球屋のおじいさんが作った鍋焼きうどんよりもウマい。まあそれはさておき、気軽に入れるお店だと思うので、ファンならずともぜひ足を運んで欲しい!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 うどんや大門
住所 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ B1F
時間 11:00~18:00
休日 水曜
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼優しい……なんという いたわりと友愛じゃ
▼ちくわ天(80円)
▼ゲソ天(150円)
▼壁にはイラスト付きサインが!