絶対に破られることはない。そう言われていたはずなのに、塗り替えられた記録は数え切れないほどある。今年は高校野球の記録がいい例で、甲子園の1大会での本塁打記録、清宮選手の高校通算ホームラン数などが塗り替えられた。
時代が変われば人も変わる。不可能が可能に転じることが珍しくない昨今だが、この度ルービックキューブ界でも新たな記録が打ち立てられた。彗星の如く現れた天才少年は、5秒の壁どころか「4.6秒」の壁も破ってしまったという。
・韓国の少年が記録更新
まずこれまでの記録をおさらいしておくと、最新の最速記録は15歳のパトリック・ポンセくんが樹立した4.69秒。5秒を切るだけでも常人離れしたスピードだが、未知なる領域に足を踏み入れたのは韓国のチョ・スンボムくんという少年だ。
・一瞬で完成
気になるタイムは、なんと4.59秒! 数字を見ただけだと0.1秒だが、スピード勝負の世界では0.1秒で大きな差がある。では、どのような感じでルービックキューブを完成させたのだろうか。動画「4.59 Rubik’s Cube World Record – SeungBeom Cho」を確認すると……
これほど「一瞬」という言葉が適切なスピードはないだろう。そう、彼が手先を器用に動かせば、バラバラだった色が瞬く間にきれいな一色へ変化! 一体全体、彼の思考回路はどうなっているのか。脳みそを覗くことができたら覗いてみたいほど、正確な手さばきで完成させてしまうから凄まじい。
・全員がひとつの目標に向かって切磋琢磨
また、動画では記録を樹立するスピードだけでなく、周囲の反応も必見だ。自分でも驚きを隠せないチョ・スンボムくんに対し、周り全員が手を止めて祝福する。世界最速を目指す同志たちが切磋琢磨……そのことがよく分かる光景になっている。人類は歩みを止めない限り、ルービックキューブを4秒で完成させる時もくるかもしれない。