日本が誇るジャパニーズソウルフード、寿司。日本文化が世界で愛されている事実に誇らしい気持ちになる人も多いと思うが、ぶっちゃけ海外の寿司の中には怪しいものも多々存在する。これまでご紹介してきた「キューバ」「ケニア」「香港」などの寿司は、ボーダーラインぎりぎりの “SUSHI” であった。
それでは今回ご紹介する「パラオ共和国の寿司」はどうだろう? 人口は約2万人、ミクロネシア諸島の小さな島国だが……結論から言うとパラオの寿司は余裕でウマい! 迷うことなく「はい、日本の次に美味しいです!」と即決できるほど、完全体の寿司だったのだ。
・マックはないが和食屋は意外とある
戦時中は日本が統治していた関係からか、世界有数の超親日国としても知られるパラオ。信号もない、マックもない、スタバもないパラオだが、すし屋を始めとする日本料理店は何軒かあり、和食が恋しくなっても問題のないロケーションだ。
そんな中から今回訪れたのは、パラオの寿司屋の中でも最上級クラスとされる「美登寿司(みとずし)」である。パラオ共和国の大統領も訪れるという名店だから、ここの寿司がマズかったら諦めるしかない。つまりパラオ寿司の敗北である。
・大統領も訪れる名店
こちらの美登寿司、屋号に「寿司」の名は入っているものの、雰囲気的には「寿司も食べられる和食屋 & 居酒屋」といった雰囲気で、カツ丼やうな重、はたまた空芯菜炒めなどがメニューに並んでいた。見ようによっては、なかなかトリッキーなラインナップと言えるだろう。
それはさておき本題の寿司だが、冒頭でもお伝えした通りこれが余裕でウマい! まぐろを始め、えび・いか・いくら・たまご・コロ鯛……などなど、全てのネタが日本とほぼ同等のクオリティである。もちろん銀座の超高級店とは違うが、おそらくマズいという日本人は1人もいないハズだ。
シャリが口の中でほろりと崩れる握り方も絶妙で、ネタ自体も新鮮さが十分に伝わってきた。記事のネタ的には逆に残念な気持ちになるほど、パラオの寿司はクオリティが高い。これまで様々な国で寿司を食べてきたが、文句なしで日本に次ぐ「寿司のウマい国No.2」に認定します!
・魚大好きパラオ人
余談だが、パラオ人はよく魚を食べる。しかもまぐろを生で食べる。マーケットには普通に刺身が売られており、パラオレモンをかけて食べるのが一般的だそうだ。グアムやサイパンと比べるとパラオは海水温が低く「生でも美味しい魚が獲れる」(ガイドさん談)とのことであった。
今回注文した寿司(松)は25ドル、日本円にして約2850円だ。パラオは日本と比べても物価は安くないので、妥当な金額だろう。ガイドブックにも超高確率で掲載され、ホテルで聞けば200%知っている有名店だから、パラオを訪れた際はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼パラオは意外と物価が高い。なので高いとは感じなかった。
▼ネタの種類も豊富。お好みでも握ってもらえる。
▼海鮮サラダ。激ウマ。
▼エビ・とびっこなどが入ったパラオロール。こちらもウマい。
▼カマスのあんかけ。コレは日本よりもウマかった。
▼外観は一瞬怪しい。
▼……が、味は心配なし! パラオの寿司は美味しいぞ!!