レンタルサイクル、レンタルDVD、レンタル妹、レンタルおじさんにレンタル執事……何でもレンタルやシェアできちゃう今日このごろ、中国で「共有彼女」というビジネスが発表された。

文字をそのまま理解すると、複数人で “彼女” を共有するというもの。レンタル彼女の一歩先をいったサービスらしい。それだけでも怪しげな雰囲気プンプンなのだが、話題になった理由はもうひとつあった。共有される彼女が “オトナのシリコン製人形” なのだ。

・中国の新ビジネス「共有彼女」

この共有彼女サービスを発表したのは、福建省アモイにある成人グッズの販売企業「Touch(他趣)」だ。……福建省。福建省はオトナの玩具に関して、なかなかアツいエリアだと聞いたことがある。それはさておき──

2017年9月14日の発表によると、「共有彼女」はオトナのお人形をシェアするというもの。貸し出されるのは高級なシリコン製のお人形とのことで、様々な人種のお人形が用意されている。衣装もセーラー服からナース、ワンダーウーマンまで豊富だ。

・お値段、1日5100円

気になるお値段は、まずデポジットに8000元(約13万6000円)。1日298元(約5100円)、1週間1298元(約2万2000円)といくつかコースが用意されているという。アプリ経由で支払い後、プライバシーに配慮した形で郵送されるのだそうだ。問題なく返却されれば、デポジットはそのまま返ってくる。

なお、お人形の大切な部分は、毎回新しいものに交換されるとのこと。「お一人様ひとつ」を徹底し、衛生面に気を配っていることを強調している。え、ああ、生々しいけど、そこ大事ね……。

・余りまくっている中国人男性のため

報道によると、このサービスは「余りまくっている中国人男性のため」に考案されたのだという。

皆さんご存知のとおり、中国では長らく一人っ子政策が取られてきた。1人しか産めないのなら、働き手となる男の子をということで、農村を中心に男児偏重主義が続いてきたのだ。お腹の子が女の子とわかると、闇で中絶するようなこともあったという。

その結果、中国の若い世代の人口比率は、極端に男性が多くなってしまった。Touchによると、5000万人もの男性が女性のパートナーを得られない計算になるのだとか。「共有彼女」は、そんな “余ってしまった男性” にも、“愛と恋人を持つ喜び” を味わってもらうためのサービスであるというのだ。

・当局が問題視! 1日で北京追放に

真面目な話なのか、何なのかよくわからないが、「共有彼女」は物珍しさから話題沸騰、ネットで激論! 同時に当局の目にもとまり、速攻で警察による調査が行われてしまった。

その結果、9月15日には「社会治安を攪乱させた低俗活動」のかどで罰金、および “彼女たち” の北京追放が決まったのだという。

・企業「中国人の喜びのため、これからも頑張る」

これを受け、Touchは「共有彼女」のサービス自体の中止を発表。「社会に与えた悪影響について深く陳謝する」とコメント。そして

「営み自体は決して低俗なものではない。より多くの中国人に喜びを感じてもらうために、我々は努力していくつもりです」

とした。警察が、ここまで迅速な動きを見せたのは、ネットで炎上しかかったからか、それとも中国共産党の党大会を控えた時期だったからだろうか。わからないが、Touchはこれからも貪欲に自身の道を突き進んでいくようである。

参照元:YouTube新浪新聞、Sina Weibo @他趣AppleDaily台湾(中国語)
執筆:沢井メグ

▼ニュース動画。シェアビジネスが流行中の中国で、ついに「彼女」までも……と紹介されている