ちょっと小腹が空いた時に、ササっと入れて手早く食事が済ませられるファストフードは、価格も安いし便利な存在である。
そんなマクドナルドやKFC、バーガーキングといったファストフード店のロゴには、なぜ赤と黄色が使われることが多いのか不思議に思ったことはないだろうか!? そこで、ある色の専門家が、その理由を解説しているので紹介してみたいと思う。
・なぜファストフードのロゴには赤と黄色が多いの!?
なぜ、ファストフード店のロゴに赤と黄色が多いのか説明しているのは、豪シドニー出身で、20年以上色の研究を続けているというカラーコンサルタントのカレン・ハラーさんだ。
彼女は、色が与える心理的作用について自身のウェブサイトで自論を展開していて、ファストフード店で使われることが多い赤と黄色についても言及。彼女の説明によると赤は刺激や食欲、空腹感を引き起こし、黄色は幸福と親愛感を生み出す色なのだとか。そして、赤&黄色という組み合わせは、速さやスピード感を感じさせるのだという。
・黄色は日中に最も目につきやすい色らしい
赤や黄色をロゴに使用しているファストフード店といえば、マクドナルドとKFC、バーガーキングにウェンディーズ、ピザハットにドミノピザといった具合に、日本で展開しているチェーン店だけでもかなりある。
空腹感と幸福感、そしてスピード感を感じさせる色となれば、ファストフード店が、「赤&黄色」の組み合わせを使う理由に納得がいくというものだ。それに黄色は、日中に最も目につきやすい色だそうで、色は文字や形よりも視覚に訴えるため、ついマクドナルドに引き寄せられてしまうのは、そういった理由もあるのかもしれない。
・緑色を使うことが多くなったマクドナルド
そして、最近マクドナルドは、赤の代わりに「黄色&緑」の組み合わせをロゴに使うようになっている。
自然を連想させる緑色は、リラックス感と居心地の良さを感じさせる色で、グルメコーヒーを販売してマックカフェを展開するようになったこともあり、「違う客層を狙ってのことではないか」とカレンさんは意見している。
もし、ファストフード店のロゴに白やピンクが使われていたら、かなり印象が変わるのではないかと思う。そう考えると、色が与える心理的影響は大きいと言えそうだ。
参照元:Karen Haller(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.