ドイツはビールとソーセージ、イギリスは紅茶と紳士といった具合に、その国の文化や代表的な食べ物は特定のイメージを持たれやすいものだ。

日本だったら「着物や寿司」といったところだろうが、ある日本人男性があまり海外で知られていない日本の文化「凧上げ」を広めるために渡米。そんな職人である彼が、凧について英語で熱く語る動画が超カッコイイので紹介したいと思う。

・日本の凧上げを広めるために渡米した職人

アートに関する情報を発信する米カリフォルニア州のメディア「KQED Arts」の動画に登場するのは、静岡県浜松に生まれたゴジョウ・カズヤさんだ。漢字が不明なのでカタカナで記すことにするが、幼い頃から凧上げを見ながら育った彼は凧作りを学び、日本の凧上げ文化を世界に広めるために渡米したのだという。

・カリフォルニアで日本の文化を広める任務に尽力

ゴジョウさんの年齢は不詳だが、動画を見たところ60~70代といったところだろうか。頭に和風のバンダナを巻いてハッピを着こんだ彼は、いぶし銀の魅力が漂っている。

現在、サンフランシスコはバークレーの IATA(国際凧あげ協会)に所属している彼は、毎年同地で開催されるバークレー・カイトフェスティバルに参加し、手作りの凧を上げているという。

ゴジョウさんの説明によると、浜松の凧は正方形が特徴的で竹で作られた骨組みは普通の凧よりも重いが、空に浮かんだらあまり動かずに静止しているのだとか。畳4帖~10帖もの大きさになる凧を制作するためには、多くの人手が必要になるとのこと。

・凧作りへの情熱がひしひしと伝わって来る動画に

動画では、凧に描かれるアートも一つ一つ手作業で丁寧に描かれ、昔ながらの凧作りの様子が紹介されている。そして、出来上がった巨大な凧が、悠々とカリフォルニアの空に舞いがる様子は迫力満点! その過程を全て英語で説明するゴジョウさんからは、凧作りにかける情熱がひしひしと伝わって来る。

日本に住んでいたサンフランシスコ出身の筆者の友人が、バークレー・カイトフェスティバルに行ったことがあり、その様子を Facebook に投稿していたことがある。なのでイベントの存在は知っていたのだが、こうやって改めて動画を見ると、日本の文化を広めるために海外で頑張っている日本人の姿に感動してしまった次第だ。

参照元:Vimeo、Facebook @IATA(英語)
執筆:Nekolas

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