週刊少年ジャンプの中でも、1、2を争う人気マンガ『ハンターハンター』。休載を連発しすぎて、掲載されていること自体が奇跡であるにもかかわらず、その人気は衰えることを知らない。現在、連載を再開した本作のためにジャンプを買ってる人もいるだろう。
しかし、「冨樫先生と言えば、やっぱり “幽遊白書”」という人も多いのではないだろうか。この作品もまた、ジャンプ史に輝く名作である。そんな『幽遊白書』において、作中で解明されなかった「謎」の答えが解明されたためお伝えしたい。へえ、そうだったのか……へ~。
・暗黒武術会の決勝戦直前
それは、「暗黒武術会」の決勝直前の出来事。ラスボスの戸愚呂チームと主人公・浦飯チームの面々が、場外で個別に絡んでいくシーンでのこと。そもそも謎が多かった戸愚呂チーム。それぞれの個性が出て、かつ決勝を盛り上げる因縁となる重要なシーンである。
もちろん、戸愚呂と浦飯のやり取りが一番熱く描かれるわけだが、地味に深い印象と謎を残したのが、先鋒同士の鴉(からす)と蔵馬のやり取り。
・度を超した変態
絶世の美少年キャラ・蔵馬の後ろに回り込んだ鴉が、蔵馬の髪をなでながら「少々髪が痛んでいる。トリートメントはしているか?」と聞くのである。しかも、その後、蔵馬に告った上で「好きなものを殺すのが快感」と語るのだ。おまわりさん、こちらです。
・変態の問いかけが残した謎
たまに度を超した変態が登場する『幽遊白書』だが、鴉と、後の「仙水編」の樹(いつき)は、子供心に別格だと思ったものだ。それはともかく、鴉は一方的に立ち去ってしまうため、1つだけ蔵馬に謎が残る。その謎とは……
「結局、蔵馬ってトリートメントしてるの?」
ということ。永遠に解明されないと思っていたこの謎が、なんとアニメ化から25年を経て意外な形で解明された。2017年8月2日、プレミアムバンダイから「蔵馬のヘアトリートメントオイル」の予約販売が開始したのである。お~い鴉! 蔵馬、トリートメント使ってるってよ!!
なお、価格は3132円(税込)で、国産の薔薇から抽出したハイブリットローズ花エキスのほか、ローズヒップ油・ツバキ油配合とのこと。「手入れは十分にしたほうがいい」と蔵馬の髪質を心配していた鴉も、これでやっと成仏できることだろう。
参照元:プレミアムバンダイ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.、(C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (C)ぴえろ/集英社