生放送中に起こる放送事故やハプニングにはクスっと笑えてしまうものが多く、今までにロケットニュースでも、そういったニュースを幾度となくお伝えしてきた。

そんななか、生放送中に「夫の死亡事故」を伝えなければならなかった女性アナウンサーが、辛すぎる状況に耐えながら仕事をこなしたとして、ネットユーザーから称賛の声が挙がっている。その気丈な仕事ぶりには、きっと頭が上がらない思いになるのではないだろうか。

・夫の死亡事故を報道しなければならなかった女性アナウンサー

インドのニュースサイト『Indian Express』によると、インドはチャッティースガル州の地元テレビ局「IBC-24」のニュース番組で、アナウンサーを務めるサプリート・カウアーさんは、同州マハサムンドで起きた交通事故のニュースを速報で伝えていた。

現場のレポーターから届く映像と事故の詳細を伝えているうちに、彼女は、その事故車が夫が乗っていた車だと気づいたという。その日、彼女の夫はマハサムンド方面に事故車と同じ車種で向かっていたのだ。

・気丈な仕事ぶりに頭が上がらない思いに

レポーターは事故の犠牲者の名前を言わなかったものの、サプリートさんは自分の夫が亡くなったことを確信したそうだ。しかし生放送中であるため、彼女は速報を伝えている間も全く取り乱すことなく、プロらしく仕事をこなしたのである。

その様子を捉えたYouTubeのニュース動画を見ると、動揺の色ひとつ見せない彼女はストイックとも言える態度でニュースを読み上げ、その気丈な態度には畏敬の念を抱かずにはいられない。

・同業者やネットユーザーから称賛の声が!

そんな思いになったネットユーザーや同業者は少なくなかった模様で、彼女の仕事ぶりにSNSで以下のような声が寄せられている。

「アナウンサーとして、何か賞に値するのではないかと思う」
「同じジャーナリストとして、このような目に遭う人が二度と出ないことを願いたい」
「彼女の勇敢さを讃えたい」
「プロとして、取り乱すことなく仕事をこなした彼女に敬意を示したい」
「真のプロフェッショナリズムとは、このことを言うのだろう」

と、彼女のプロ根性を讃えるコメントと共に、お悔やみの言葉が数多くツイートされている。

もし、筆者がサプリートさんと同じ状況に立たされたら、彼女のように気丈に振る舞える自信はない。きっと彼女の亡くなった旦那様も、気強い妻を誇りに思っているのではないだろうか。

参照元:YouTube、Twitter #SupreetKaurIndian Express(英語)
執筆:Nekolas

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