時代の流れというべきか、ここのところ空前絶後の大ブームとなっている「次世代たばこ」。もっとも有名なのはフィリップモリスから販売されているiQOS(アイコス)で、最近では利用者の増加が目に見えて明らかだ。
新バージョン「iQOS 2.4 Plus」の販売開始に「iQOS ストア銀座」がオープンと、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのアイコスだが、その独壇場に JT の「プルームテック」が待ったをかけた。そう、2017年2月に「6月から東京での販売開始」を発表したのである。
・どちらが買いか
となれば気になるのは、ズバリ「どちらが買い」かであろう。そこであくまで個人的な感想となるが、全種類を吸ってみた私(筆者)が、それぞれのストロングポイントを大きく4つに分けてご紹介したい。
・持ち運び
まず真っ先に重要なポイントとなるのは持ち運び。パッと見た感じ、ケースはアイコスの方がコンパクトに収まっており、プルームテックがかさばるように見える。……ところが!
プルームテックのケースは使わなくても問題なかったりする。むしろ充電するために必ず持ち歩かなければいけないアイコスに対し、プルームテックは小さい充電USBのみでOK。しかも、1本分を吸い終えても充電する必要がないから、プルームテックの方が持ち運びやすい。胸ポケットにボールペン感覚で入れられるくらい楽チンだ。
・使い勝手
次は使い勝手だが、こちらもプルームテックに軍配が上がる。なぜなら、アイコスは吸い終えたヒートスティックが紙巻きたばこ同様に残るのに対し、プルームテックはほとんど残らず。最終的に捨てるのは、空になったカプセルとカートリッジくらいだから灰皿とは無縁と言っていい。
また、吸えるようになるスピードも段違い。ランプの切り替え待ちがある上、ヒートスティックをうまく挿入できない時は1本損した気分になるアイコスに対し、プルームテックは吸う前の余計なストレスが一切ない。ただ、プルームテックはカプセル1つで4本分の計算なので、どこまで吸っていいのかわからないのが難点か。
・吸いごたえ
そして肝心の吸いごたえは、どちらかといえばアイコス有利。中でもメンソールの差は明らかだった。レギュラーこそプルームテックも負けてはいなかったが、現時点では紙巻きたばこに近いのはアイコスと言える。
・総評
どちらも火を使わず、ほとんどニオイなしというのも変わらず。たばこに対する好みはそれぞれなので、最終的には自分のスタイルに合ったもの、もしくは値段で選ぶのがいいだろう。
ちなみにキットの値段は、アイコスが9980円なのに対し、プルームテックは4000円となっている。個人的には、味さえ改善されたらプルームテック一択。今後の JT の躍進を期待したい。
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼プルームテックはケースを使わなくてもOK
▼充電するUSBもめちゃ小さい
▼もちろんコンセントでも充電可能
▼灰皿いらずのプルームテック