電気加熱式たばこの業界は、アイコス(フリップモリス・ジャパン)・プルームテック(JT)・グロー(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の3社が凌ぎを削っている状態だが、第4の勢力が登場している。インペリアル・タバコの日本法人が、福岡県の一部のコンビニ限定で「パズル」という製品の販売を2019年5月6日から開始した。

業界は覇権争いが激しくなるなかで、アイコスの非正規互換機として知られる「iBuddy」が、新たな製品の販売を開始していた。またアイコス互換機かと思ったら、なんとプルームSの非正規互換機だったのである。まさか、プルームにまで手を出すとは……。

・Seに近い形状

この製品「iBuddy Me」は、電子たばこ専門店のVapestudioが取り扱っているものだ。2019年4月27日より店頭・オンラインで販売開始となっている。特別に提供頂いたので、使用感についてお伝えしたいと思う。


本体の形状は、以前紹介したアイコスのヒートスティックを連続喫煙できる「iBuddy Se」に近い。ちなみに、Seはバッテリー容量が小さく、1回の充電で6本しか吸うことができない。たばこスティックを喫煙できる Me は1回の充電で12本を吸うことが可能とのこと。


・充電はType-C

製品は、充電用ケーブル(USB Type-C)、掃除用のブラシが付属している。



・スティックを間違えないように

起動はアクションボタンを5回連打。すると充電量を示すインジケータが点灯する。充電残量は青(高)・緑(中)・黄(低)の色で表示される。


改めて、このデバイスで使用するのは、プルームテックの “たばこスティック” だ。誤ってアイコスの “ヒートスティック” を挿入しないように注意したい。差し込み口はアイコスのものよりやや狭くなっているものの、ヒートスティックを押し込むことができるので、使用時にはくれぐれも間違いのないように。


・正直なところ……

さて、実際に吸ってみよう。スティックの加熱はアクションボタンを3秒長押し。すると、1度バイブレーションが振動して、インジケータが赤く点滅する。


点滅が点灯に変わったら、喫煙可能となる。実際に吸ってみると……。


う~ン……。これはちょっと物足りない。私(佐藤)は普段、アイコスとプルームSを併用している。普段使いはアイコスで、ゆっくりとたばこを楽しむ時間のある時に、プルームSを使うようにしている。

プルームSのレギュラーは味に深みがあり、しっかりと吸い込むことによって、たばこ葉の醸す香りを楽しむことができる。当然ながらプルームS本体は、たばこスティックの旨味を最大限に引き出すように作られている。

その点、このiBuddy Meは、たばこスティックの美味しさを全然引き出せていない。物足りない。味がしないのである。残念ながらアイコスの互換機としては随分健闘していたのだが、プルームSの互換機としてはやや役不足かも……。

いずれにしても、加熱式たばこ市場は新しい局面を迎えようとしている。今後さらに競争は激化していきそうな予感だ。

参照元:PRTIMESVapestudio
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24