
多くの人にとって縁遠い、ラブホテル業界の裏側。これまでラブホテルの元従業員に「男性カップルをお断りする理由」や「部屋に隠しカメラはあるのか?」などをインタビューしてきたが、今回は「本当にあった史上最高に不思議な事件」について話を聞いてみた。
ただでさえ謎の多い世界なのに、史上最高とはどんな事件なのだろう? 全くもって予想が出来なかったが、話を聞いてみると……たしかに不思議である。摩訶不思議としか言いようがない。果たしてその事件とは……以下をご覧いただきたい。
・ラブホテル勤務歴5年以上
まずは今回も話を聞かせてくれたSさんの経歴をざっとご紹介しよう。日本有数の繁華街の中にあるラブホテル街で、5年以上も働いていた経歴を持つSさん。仕事はフロント業務からベッドメイクまでと幅広く、お店はエリア内で有数の繁盛店だったという。
果たして約5年の間に起きた、Sさん史上最高に不思議な事件とはどんなものなのだろうか?
記者:「5年も勤めていると色々起きそうですよね。一般的にはどんなトラブルが多いんですか?」
「やはり夜は酔って利用されるお客様が多いので、色々とトラブルはありますね。『部屋の設備が使えない』というものや『風呂場に髪の毛が落ちている』といったもの、単純に『値段が高い』などと、種類はさまざまです」
記者:「なるほど。では、Sさんがラブホテルにお勤めしている5年間で、もっとも印象的な事件ってありますか?」
「……あります。今考えても不思議な出来事で、オチがよくわからないんですが……それでもいいですか」
記者:「構いません。ぜひ聞かせて下さい」
「はい。私が勤めていたラブホテルは、日本有数の歓楽街にありました。当然、男性1人で利用されるお客様……つまり出張型サービスを利用されるお客様が多かったんです。4割くらいはそうだったんじゃないかな?」
記者:「ふむふむ」
「ある日、スーツ姿の40代男性が1人で入室され、その後に女性が合流しました。これ自体はよくあることです。ただその日は、入室間もなくして、部屋からフロント宛てに電話があったんです……女性から」
記者:「はい……」
「女性は叫び声で『この男、頭おかしいから部屋の鍵を開けてくれ!』とおっしゃるんですね。うちのホテルは内側から鍵が開かない、いわゆる “ホテル錠” になっていたので」
記者:「わかります」
「ただ、こちらとしては男性が料金を支払われる以上、勝手に部屋を開けるわけにはいきません。しかし、その直後に外線でその女の子が勤める店舗から電話があったんです。『うちの女の子が怖がっているから部屋を開けてくれ』と」
記者:「なるほど」
「フロント担当者も迷い、私に連絡がありました。通常なら部屋を開けることはしないんですが、事件になってもイヤなので鍵を開けるように指示しました」
記者:「まあ、そうですよね」
「女性は錯乱していて、フロントにも『早く開けろよ馬鹿!』と悪態をついていき、言い方は悪いんですが、個人的には『女性の方がおかしい人なのかな?』と思ったんです、そのときは」
記者:「ふむふむ」
「部屋に電話し男性と話をしたところ、男性は落ち着いていて紳士的な印象でした。『変なコだったね。迷惑かけちゃってごめんね』などと言ってくれて、こちらを気遣う余裕もあったんですね」
記者:「なるほど」
「うちとしても『お客様に迷惑をかけちゃったかな?』というのがあったので、お飲み物を1杯サービスすることにしました。男性は『悪いからいいよ』なんて仰ってましたが、結局生ビールを部屋にお持ちすることになったんです。ただ……」
記者:「ただ……?」
「部屋にビールをお届けしたら、男性が化粧をしてセーラー服姿だったんです……ちょっとよくわかりませんよね?」
記者:「全然わからないです……!」
「そういう趣味なんでしょうが、おそらく女の子はそれを怖がったのでしょう。事実だけをお話ししているので面白くないかもしれませんが、5年間で1番不思議な出来事でした」
──以上である。
記者なりに解釈してみたが、何度考えてもいまいちピンと来ない。というか、掴みようがない話である。ただし、Sさんの言う通り「不思議な出来事」であることだけは間違いないだろう。やはりラブホテルの裏側では、我々の知らない出来事が起こっているようだ。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
P.K.サンジュン



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