あなたは「剣道3倍段」という言葉を知っているだろうか。柔道、空手などが徒手空拳で、刀を使った剣道家に挑む場合、3倍の段位が必要という意味のこの言葉。実はカレーも同じだ。カレーがあるだけで、ご飯の進み方がお茶碗3杯分違う。このことを私(中澤)は「カレー3杯段」と呼んでいる。
そして、普通のカレーであれば3杯段で済むところが、5杯段……いや、6杯段となってしまうイベントが現在神田で開催されている。そう、『神田カレーグランプリ2016』だ。予選を勝ち抜いてきたカレー屋20店がしのぎを削るこの祭典。さっそく、私も参加してきたのでレポートしよう!
・青空の下ひしめき合う強豪カレー店
神保町の小川広場で2016年11月5日と6日の2日に分けて行われるこのイベント。晴天にも恵まれ、広場が手狭に感じるほど人であふれかえっていた。そもそも、大人から子供まで嫌いな人はいない「カレー」というコンテンツの上、アイドルのライブなども行われているため楽しくないわけがない。
当初こそ人波にひるんだ私だったが、中に入ってしまえばあまり気にならなかった。行列もコミケよりは全然マシだしね。そんなこんなで、食べたカレーの中から、6杯段クラスのものを3つ厳選してご紹介したい。
・100時間カレーB&R神田店
まずは、コスパの高さが6杯段だったのが『100時間カレーB&R神田店』だ。500円以上がほとんどの中でカレー1杯驚異の300円。私はチキンカツカレーを注文したのだが、それでも400円と平均以下。それでいて、味良しボリューム良しと文句のつけどころがなかった。
それもそのはず、この店は過去優勝経験を持つ店である。100時間かけて作られる欧風カレーはコク抜群! チキンカツもサクサクで、このカレー以降、全ての判断基準が100時間カレー中心となった。
・ジャンカレー
そんな絶品欧風カレーからネパールカレーまで多種多様なカレーが揃う中、具で目立っていたのが『ジャンカレー』。「ドドーン!」とした豚角煮が2個入って、さらに煮卵までついてくる豪華さは間違いなく6杯段。そして、この角煮がまたトロットロにトロけてる。
こういった “具で勝負系” は下手したら「カレー以外で勝負する邪道」と言われかねないが、豚のウマみが溶けだしたカレーもガチウマ。600円という価格でも満足度は高い。
・スープカレー屋鴻(オオドリー)神田駿河台店
最後に、その味が6杯段だった『スープカレー屋鴻(オオドリー)神田駿河台店』も外せない。スープカレーはそんなに食べない私だが、ここの「和牛そぼろスープカレー(チーズ入り)」はマジで濃厚。
牛ひき肉のウマみが染み入るスープにチーズが絡むだけでご飯がガンガン進む。もはやスプーンが意思を持っているレベルで躍動した。そして、途中でご飯が切れてしまったのである。この店は改めて、皿に盛られたモノを食べてみたい。
──以上だ。第6回を迎えたこのイベント。開催されている小川広場の雰囲気もあり、1人でも家族連れでもカップルでも楽しめる下町気質の雰囲気となっている。カレー好きはもちろん、気軽にワイワイしたい人は11月6日行ってみてくれ! 今年、カレーグランプリの栄冠に輝くのはどの店だ!? それを決めるのはあなた自身かもしれない。
・今回ご紹介したイベントの詳細データ
名称 第6回神田カレーグランプリ2016 決定戦
会場 小川広場
住所 東京都千代田区神田小川町3-6
開催期間 2016年11月5日〜11月6日
開催時間 5日 11:00~19:00 / 6日 11:00~17:00 ※投票は16:00までで、表彰式は17:00~
参考リンク:神田カレーグランプリ
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼もちろんナンを使ったカレーもあるぞ!