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連載年数40年、単行本200冊出版という壮絶な足跡を残して2016年9月17日に連載終了した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。記者は200冊全巻を読み返してみて、改めて『こち亀』のパワーは計り知れないと感じた次第である。愛される理由は数あれど、魅力のひとつが “個性豊かなキャラクター” たちにあるのではないか。

こち亀の愛読者はご存知だろうが、中でも夏季オリンピック開催時期にしか登場しない日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)のインパクトは大だ。登場回数は少ないはずなのに、印象に残るよね! しかしながら、日暮さんって本当にオリンピックごとに出てくるのか。気になったので調べてみたぞ。

・『こち亀』連載中に開催されたオリンピック

こち亀が連載開始したのは1976年のこと。カナダ・モントリオールオリンピックの年だ。漫画掲載期間中に開催されたオリンピックはモントリオールに続き、ソ連・モスクワ(1980年)、アメリカ・ロサンゼルス(1984年)、韓国・ソウル(1988年)、スペイン・バルセロナ(1992年)、アメリカ・アトランタ(1996年)、オーストラリア・シドニー(2000年)……

途中省略するが、今年はブラジル・リオデジャネイロ(2016年)だ。掲載当初から数えると、11回オリンピックが開催されていることになる。はたして、この全11オリンピックに合わせて、日暮さんは登場しているのだろうか。さっそくチェックしていこう! 

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・連載開始年のモントリオールオリンピックでは姿なし

まず、はじめて日暮さんが登場したのは21巻の「うらしまポリス!?の巻」。モスクワオリンピックの年だ。ちなみに日暮さんは紙面に出てこない間、何をしているのかと言うと、ただ寝ているのだ。犯人逮捕に貢献する特殊能力を持っているから、4年間寝たままでもクビにならないんだって! 

さて結論から言うと、連載が開始した年のモントリオールオリンピックには登場しないが、それ以外の1980年から2016年までのオリンピック年には登場する。それどころか49巻の「オリンピックにゃまだ早い」では、オリンピックが開催されていないにもかかわらず姿を見せていた。

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モントリオールオリンピック直後に連載が開始したようなので、おそらくこの時はまだ日暮さんのキャラクターを想定していなかったのだろう。登場するのは11回のみでありながら、とても印象深い日暮熟睡男。あなたも登場回をチェックしながら読んでみると、面白いかもしれないぞ。

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼最終話にも日暮さんが出てくる。要チェックやで

▼コチラの表で確認を! 

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▼オリンピックが来ると思いだす「日暮熟睡男」

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