もういくつ寝ると正月だなあ。瞬きしているうちに時間が過ぎ去っていく気がしている三十路です。さて。2020年はコロナだなんだと、決して明るいとは言えない1年だったように思う。

オリンピックも延期になったしな。盛り上がりに欠けた年であることは確かだろう。「いかんぞ、これはいかん!」ということで、オリンピックに行ってみることにした。なんでも奈良にあるらしい。

・中華料理屋さんでした

ある日、友人から「奈良にオリンピックがあるから行ってみたら」と連絡があった。なんのこっちゃと調べてみると……なるほどなるほど。『オリンピック飯店』という名の中華料理屋さんがあるらしい。

ネットでちゃちゃっと検索したところでは、年季が入っていそうな素敵な店構えだ。しかし、なぜオリンピックなのだろうか。そのあたりを突き止めがら、単純に美味しそうなご飯を食べたいというのもあり、突撃してみることにした。

・メニューから漂う美味しそう感

在原業平が詠んだ “千早ぶる 神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは” で知られる、竜田川のほど近くに「オリンピック飯店」は位置する。ちょうど業平が言うように、記者がお邪魔した際は紅葉がとても奇麗だった。

それはさて置き。正午を過ぎ、昼の営業終了も間近というのに店の前にはお客さんの姿がチラホラ。弁当を受け取りに来る人の姿も頻繁(ひんぱん)に見られる。地元での人気さがうかがえ、期待が高まる……! 

しばらくして店内に通され、メニューに目を通す。定食から単品まで、どれもこれも美味しそうだ。食べずともメニューから漂って来る、この美味しそう感はタダモノではない。

散々迷った挙句 “竜田揚げニンニクソース(税別900円)”と “焼き飯(590円)” と “餃子(310円)” を注文だ。ちなみに、竜田揚げは揚げた肉の赤色と衣の部分的な白色が、竜田川の紅葉や水面に似ていることから名付けられたという話もある。

・だいぶ美味しい!! 

ほどなくして運ばれてきた料理の数々は、もうその香りだけで美味しい。食べてみると……うむ、だいぶウマい!! 竜田揚げもチャーハンも餃子も、全部ウマい!!!! ボリュームもたっぷりで、言うことなしだ。今後も通うこと即決定! 

思わず一気に食事をかき込み、あっという間に平らげてしまった。満足だ~!! ここで忘れてならないのが(美味しさのあまり危うく忘れるところだったが)店名の由来だ。それとなく店員さんに聞いてみると

オリンピックの時にできた『オリンピック飯店』という店がもともとあったんですが、そこで働いていたココの店の者がのれん分けをして、新たに開いたのがコチラの店になります。

とのことだった。いつのオリンピックのことかは判然としなかったが、なるほど。やはり今年開催できなかった、あのオリンピックに思い入れのある店のようだ。

記者はあのオリンピックに詳しくはないが、こちらの店は金メダルを渡したくなるほど美味しかったことだけは伝えておきたい。オリンピックロスの人もそうでない人も、奈良にお越しの際は足を向けてみると良いだろう。大満足間違いなしやで。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 オリンピック飯店
住所 奈良県生駒郡斑鳩町龍田西5-4-15
時間 10:30〜14:00、17:00〜21:00 ※コロナウイルスの影響で変更がある可能性あり
定休日 水曜日・第4火曜日

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼奈良のオリンピック! とってもにぎわってました

▼それもそのはずな美味しさ……!! 

▼店名については、やはりあのオリンピックに縁があるようでした

▼メニューも豊富 必ずまた行きます!