飛行機の遅延や欠航が起こってしまえば、乗客にはどうすることもできない。主な理由として機材トラブルや悪天候が挙げられるようだが、もうこれは大人しく待ったり、次の手を考えるしかないだろう。
この度も、1機の飛行機の離陸が遅れた。しかし理由は、機材トラブルでも悪天候でもなく……フライトアテンダント同士のケンカ。それは勘弁してくれよ! ということで、詳細をお伝えしたい。
・スタッフ同士のケンカで、離陸が遅れる
2016年8月24日、ロンドン・ガトウィック空港からイージージェット(easyJet)の飛行機 EZY835 が予定よりも90分遅れで離陸した。遅延の理由は、飛行機に搭乗していた2人のフライトアテンダントによる “言い合い” だそうだ。
そんな機内のゴタゴタをTwitter にアップし続けたのが、ブロードキャスターのダン・ロブさんだ。彼はまず、「イージージェットが、ゲートに戻った。理由はフライトアテンダントのケンカ!」「スタッフ同士の仲が悪くて、飛行機が遅れるだなんてビックリだ」などとツイートした。
・「60分のフライトが、90分遅れに」「どこの職場にも嫌なヤツはいるのに」
その後も、ロブさんは途切れることなく Twitter 上で実況を続けた。
「3人のスタッフがコックピットでミーティングを行っている」
「ベルファストまでの、たった60分のフライトなのに」
「1回のフライトくらい、我慢して一緒に仕事すればいい」
「機長から “もう少々のご辛抱をお願いいたします” との連絡あり」
「水が配られた 」
「包装のない水のボトルかなにかでケンカしたらしい」
また「どこの職場でも仲違いはあるけれど、なんとかやっている」「60分のフライトが、90分遅れになるなんて」ともつぶやいたのだった。
ちなみに機長からの説明や謝罪は、懇切丁寧に行われたもよう。結局、問題の2人のスタッフが降ろされ、かわりのスタッフが新たに1人乗り込んだ後に、飛行機は離陸したということだ。
・イージーフライトも正式に認める
ロブさんに対して、イージージェット公式 Twitter は「お客様の安全が第一優先です。そのために、スタッフはチームとして働く必要があります」と説明するメッセージを送っている。
海外メディア『Mashable』が、本件についてイージーフライトに質問したところ、“2人のスタッフがケンカにより、飛行機が遅れた” ことを認めたそう。一方の『BBC』は、同航空会社は遅延について調査を行っている最中だとも報じている。
そういえば2015年には、ウンコが臭すぎて飛行機がリターンしたこともあったっけ……。ウンコでリターンよりは、スタッフのケンカで遅延のほうがまだマシかもしれない。
参照元:Mashable、BBC News(英語)
執筆:小千谷サチ
▼ロブさんのツイート。機長が遅延について説明しているところだそう
https://twitter.com/danlobb/status/768449633744027648/