いきなりだが、福岡県北九州市のスグ隣、中間(なかま)市には、モアイ像やスフィンクスといったメジャー級古代遺跡たちが集結しているらしい。北九州市は、ある意味でスフィンクスよりも強烈な新成人たちが集まる街として有名だが……隣は隣でマジかよ。

そこで今回は、噂の真相を確かめるために、JR九州筑豊本線の「中間駅」にやって来た。んで、結論から言ってしまうと、世界各地を代表する石像たちは確かに……いた。かなりいた。マジで数えるのも面倒になってしまうほどいたので、詳しく紹介したい。

・もやい通り

おそらく中間駅には「駅前広場的な場所」があって、その中でモアイやスフィンクスたちが仲良くしているんだろうなァ~なんて予想をして来たものの、駅前に古代遺跡らしき石像は1体も見当たらず。おいマジかよ。この暑い中、モアイを探して歩きまわるのはキツイな。

……と思っていたら、駅の南方向に伸びる道が「もやい通り」と名付けられていることがわかった。間違いない。この道の先に古代遺跡たちはいる……! 少なくともモアイは確実にいる!

ちなみに、後で知ったことだが「もやい」には、昔の言葉で「共同・協同」といった意味があるらしい。この場所が炭鉱産業で盛んだった頃に、仕事仲間や近所同士でモノを「もやい分け」していたことから「もやい通り」と名前が決まったそうだ。なるほど。で、モアイは?

いやまあ、きっとモアイもいるから「もやい通り」のハズ。ということで、歩いて行くと……何やら古代遺跡が集まっていそうな場所にたどり着いた。その名も『屋根のない博物館』である。見学者はいないっぽい。

・屋根のない博物館

案内によると『屋根のない博物館』は、世界各地の石像が展示されている公園道路で、石像を見るのはもちろん、触ってOKというのも特徴だ。「石像が過ごしてきた時間の経過をじかに感じ取り、はるか古代へ旅をしてください」とのこと。やたらと壮大な物語が始まりそうな予感。

博物館はテーマ別に4つのゾーン「ふるさとの道」「やすらぎの道」「古代への道」「もやいの道」から成り立っている。日本は古墳から「扁平石人(へんぺいせきじん)」「石馬」などがラインアップ。とてもシュールだ。一応、触れることもできるが……まだいいだろう。全部触ったらキリがない。


たとえ、石像の正体が分からなくても大丈夫。説明も展示されているから、気になった石像があれば立ち止まって説明を読み、そして触ることで古代へ旅をすることができる。ってか、けっこう長い道だから、途中で休憩も挟みたくなるかも。そんな時には……

パルテノン神殿で休憩できるぞッ!

・スフィンクス

パルテノン神殿で休憩を取った後は、お待ちかねのスフィンクスだ! スフィンクスはデカい。ギザの三大ピラミッドが見当たらないのが残念ではあるが、スフィンクスを触って古代エジプトに旅をしてみるぞ……ほほう。なるほど~。

旅をしたか・していないかで言えば、旅はしていないが、あえて触ることで、スフィンクスとの心の距離は縮まった。これまでは畏れ多くて「触る」なんて選択肢がなかったからな。勢いに乗って、個人的にカワイイと思ったメキシコの巨石人頭像も触っておいたぞ。



・モアイ

そしていよいよ、モアイの登場。チリ・イースター島のモアイ像は謎に包まれている部分が多いが、こちら地元の「散歩コース」に佇むモアイ像も、謎の多い神秘的なオーラを放っている。存在感は圧倒的。触る価値はアリだ。



・廃線跡を利用した観光名所

──最後に、今回ご紹介した『屋根のない博物館』は、旧国鉄香月線の廃線跡を活用して作られた観光スポットだという。観光客はほぼいなかったが見所はたくさんなので、興味のある方は “古代への旅” を楽しんでみてはいかがだろうか。うむ、古代文明に触れられる貴重なスポットであった。

・今回ご紹介した場所の詳細データ

名称 屋根のない博物館
住所 福岡県中間市中央2-5

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼その他にも有名な古代遺跡はたくさん




▼スフィンクスの後ろ姿

▼私のイチオシはこれだ