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70年代から90年代初頭にかけてブレイクしたコントグループ「ザ・ドリフターズ(以下ドリフ)」。当時、ドリフが主演した番組『8時だヨ! 全員集合』は今でも伝説として語り継がれ、『ドリフ大爆笑』は現在もたまに総集編が放送されるほどの人気だ。

そして「変なおじさん」や「バカ殿様」など、自由奔放なギャグが持ち味のコメディアン・志村けんさんもドリフの一員である。そんな彼が、三味線で東京スカパラダイスオーケストラとセッションしているキリン氷結のCMが話題になっている。三味線でスカパラの演奏と絡む志村さんの眼差しは超絶クール! 完全にミュージシャンだ!!

・ドリフの音楽的エッセンス

そもそも、ドリフは元バンドで、メンバーが高い楽器演奏技術を持っているのは有名な話。普段は変なおじさんたちだが、時おり垣間見える音楽的なセンス……それが他のお笑いにはないドリフの良さだった。

・音楽の才能に恵まれている志村さん

しかし、ピンのお笑い芸人として成功してから、志村けんさんが音楽的な部分を見せることはほとんどなかった。「意識的に封印してるのかな?」と勘繰りたくなるほどに、楽器や音楽の話をしているのさえあまり見たことがない。

昔はワウペダルをはじめ、ギター、エレクトーンなど、とにかく色んな楽器を演奏していた志村さん。1つマスターするのだけでも大変なのに、多種の楽器を器用に操る姿からはかなりのセンスがうかがえる。今回のスカパラとのコラボは、そんな志村さんだからこその “味” が出まくっている

・世界が一変する瞬間

スカパラの演奏から始まるこのCM、志村さんはバカ殿として映像に姿を現す。「よいではないか~」と女性を追いかける姿はいつもの志村さんだ。そして10秒ほどが経った頃、それまでの流れをぶった切るように突然画面が切り替わる。

なんとそこには和装で三味線を弾く志村さんの姿が! 空気を切り裂くように響き渡る三味線の音色。世界が一変する様子に思わず息をのんでしまう。三味線を演奏する志村さんの姿からは、いつもの雰囲気は感じられない。

・混然一体となって押し寄せるグルーヴ

そして、志村さんの「ハッ!」という掛け声とともにスカパラがバンドイン。ブラスバンドが奏でるロックンロールのグルーヴと三味線が、混然一体に絡みながら押し寄せてくる。そのサウンドは超絶クール! 痺れる憧れるゥゥゥウウウ!!

最後に、演奏しながら志村さんがニヤリ……その眼差しは完全にミュージシャンである。ガチですやん! さすがっす師匠ーーーーーーー!! 今は亡きリーダーいかりや長介さんのベースも相当渋かったが、志村さんも負けてない。最高にクールなセッションの様子は動画で確認してくれ!

参照元:YouTube
執筆:中澤星児

▼激渋セッション!

▼WEB限定長尺セッションムービー

▼メイキング

▼ワウギターを軽やかに操る志村さん

▼キーボードも弾けちゃう

▼いかりや長介さんも激渋かったなあ……