突然だが皆さん! 本日6月18日が何の日かご存知だろうか? 日本のファストフードにしてソウルフード「おにぎりの日」なのだ!! きっと皆さんにもお気に入りの具のひとつやふたつ、いや、10種類くらいはあるだろう。おにぎりワッショイ!!
さて、どうして今日が「おにぎりの日」なのかというと、それは「日本最古のおにぎりの化石」が出土した町がそう制定したからだ。化石って恐竜や植物だけじゃないの? 化石になるほど昔からあったなんて、しかもバッチリ三角形のおにぎりだなんて……日本人、おにぎり大好きすぎでしょ!?
・日本最古の「おにぎりの化石」
おにぎりの化石が出土したのは、石川県の旧鹿西町(ろくせいまち)。現在の中能登町(なかのとまち)だ。1987年、同町にある杉谷チャノバタケ遺跡で日本最古のおにぎりの化石が出土! 何でも約2000年前の弥生時代のものなのだとか。
専門的には「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」と言うらしいが、その山のような三角の形は “おにぎり” と表現するしかない。正確には名称のとおり、化石というより “炭化したもの” であるそう。それにしても、この頃から、コメをわざわざ三角形にしていたことにビックリだ!
・三角は神の形
実はこの三角形にはちゃーんと意味があると言われている。三角形のことを「山型」と呼ぶこともあるように、おにぎりの三角も山を模したものだと言われている。
日本では昔から山は神格化されており、その神のチカラを宿したのが三角おにぎりだという説があるそう。三角形は神の形! つまり、おにぎりは神!! お手軽フードだと思っていたが、そんなスピリチュアルな存在だったとは思わなかった!!
ちなみに、「日本おにぎり協会」によると、中能登町のおにぎりの化石は、そのままの形で出土したことから、お供え物であった可能性が高いのだとか。そう聞くと、おにぎりがとてもありがたい存在に思えてくるなぁ。
・おにぎりくんとおむすびちゃん
そんな歴史を感じるおにぎりの化石。現物は石川県埋蔵文化財センターで厳重に保管されているが、JR七尾線の能登部駅と、能登部から程近い道の駅「織姫の里」でレプリカが展示されている。
中能登と言えば、おにぎり、古墳、冬に美しい白鳥の群れが来て、歌手の一青窈さんのお母様の出身地くらいしか思い当たらないが、ほど近い羽咋(はくい)には、NASAや旧ソ連のめちゃ貴重な展示物がある「UFO博物館」もあるので、抱き合わせで見に行くといいかもしれない。
なお余談だが、現地には「おにぎりくん」と「おむすびちゃん」というキャラがいる。どちらも三角形で、海苔がついているのが「おにぎりくん」。塩むすびっぽいのが「おむすびちゃん」。
顔も形もほぼ一緒やんか! 「おむすびとおにぎりの差って何やねん!!」と、言いたくなるが、実際のところ諸説あるものの、ご飯を握ってかためたアレは「おむすび」でも「おにぎり」でも、どっちで呼んでもいいとのことである。
参照元:石川県中能登町、日本おにぎり協会[1] [2]、おにぎり倶楽部
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼おにぎりがそんなスピリチュアルな存在とは知らなかった!!
▼そんな日本最古のおにぎり化石が見られる能登部駅
▼2013年に見たときのもの。現在は、道の駅「織姫の里」でも展示されているそうだ
▼おにぎりの里
▼町民ギャラリーも「ONIGIRI」
▼アニメも作られてた。おにぎりくんとおむすびちゃん、声が意外と大人っぽいのが気になってしょうがない!
▼余談だけど能登部駅があるJR七尾線の発車音は一青窈さんの『ハナミズキ』だ