ネズミのような外見をしていることから、コモリネズミ、フクロネズミとも呼ばれている「オポッサム」。有袋類の仲間なので、お母さんは袋に赤ちゃんを入れて、子育てをすると言われている。
けれども、今回ご紹介するオポッサムたちが育ったのは、お母さんの袋の中ではなく、1匹のワンコの頭や背中の上! なんだかデタラメっぽいすら気がする組み合わせだが、ワンコとオポッサムたちの温かな姿を見ると、胸がキュンッとしちゃうんだぞ!!
・お母さんが死んでしまったオポッサムの赤ちゃんたち
2016年1月、産まれたばかりのオポッサムの赤ちゃんたちが、ブラジルで発見された。残念ながらオポッサムのお母さんは死んでしまい、赤ちゃんたちはペット行動学者のステファニー・マルドナードさんによって保護されることになったという。
当初マルドナードさんは、野生動物保護施設にオポッサムたちのお世話をお願いしたそうだが、施設がいっぱいだったため断念。そこで彼女は、自分で育てることを決心したのだった。
・大変な子育て……でも強い味方が現れた!
どんな生き物でも、幼き命を育てることは大変だ。2時間おきの授乳など、本当に手がかかる上に、赤ちゃんたちは簡単に命を落としてしまう……。しかしマルドナードさんには、心強い味方がついていた! それが、飼い犬のプレチーニャである!!
なんと心優しきプレチーニャは、オポッサムの赤ちゃんたちが助けを必要としていることを感じ取って、自ら献身的なお世話を開始。マルドナードさんによると、体をなめたり、一緒に寝たりと、その姿はまるで本物の親子のようだという。
・お母さんの大きな背中をよじ登るオポッサムたち
そしてオポッサムたちは、大きなイヌのお母さんの体に登るのが大好き! ワンコの背中から頭の上まで、自由自在にヨジヨジ動き回るんだそうだ。プレチーニャも登られることを楽しんでいるようで、なんとそのまま散歩にまで行ってしまうのだとか。
一緒にお散歩に行く様子はマルドナードさんの Facebook 上で動画にて公開されているが、ガシッと背中にしがみついたオポッサムたち姿が実に愛しい。温かい親子の姿に、心がキュンとなってしまうぞ。
今後もマルデナードさんとプレチーニャの “子育て” は続いていくが、将来はオポッサムたちを野生に返すことが考えられているとのこと。その日まで頑張れ、お母さんたち!
参照元:The Dodo(英語)Facebook
執筆:小千谷サチ
▼お散歩動画! なんだか心がキュッとなる姿だ
▼お世話している動画もあるよ
▼一生懸命なお母さん
▼べ〜ったりだ!
▼まさに鈴なり!!
▼最初は目も開いていなかったオポッサムたち。今ではこの通り!
▼取材もされたんだって