アイドルがトップ10を占めるようになって久しい年間オリコンチャート。私(中澤)が中学~高校生くらいの頃は、GLAYやラルクアンシェルなどのビジュアル系バンドがランクインしていた。中でも、ひときわ危険な香りを漂わせていたのが『黒夢』である。
スタイリッシュないでたちで、歪みに歪んだギターをバックに少年の危うい心理を歌うヴォーカル・清春さんは、仲間内で教祖のように崇められていた。そんな黒夢の限定グッズが当たる自販機が佐賀県にあるらしい。これはもう当てるしかないだろ! そびえる夢飛び越えるしかないだろ!!
・黒夢自販機発見
この自販機が設置されているのは、佐賀県にある道の駅・太良。さっそく、天使の羽を広げ佐賀県に到着。初期衝動に魅せられてレンタカーで走り出した。1時間強で広大な道の駅・太良が見えてくる。駐車場に駐車し、少し散策してみると横っ面に思いっきり「黒夢」と書かれた自販機が2つ並んでいた。これや! 接近させていくDISTANCE。
・ここでしか手に入らない限定グッズ
道の駅・太良にはおばちゃんおじちゃんや家族連れが多い。そんなのんびりした空気を切り裂くように、自販機の周りでは黒夢の高速ビートの曲が大音量で流れていた。
1つの自販機につき36種類の飲み物があり、どれくらい当たりが入っているのかも謎。最悪自販機一台全部買い占めるまで当たりが出ない可能性だってある。そうなったらjust close my eyesである。しかし、グッズはここでしか入手できない限定品。なんとしても当てたい。
・切り刻まれる淡い期待
作戦はこうだ。1種類の飲み物を買い続け、当たりが出ないまま売り切れたら次の飲み物に移行する。1個1個可能性をつぶしていくことにより、確実性は増すだろう。
まずは、BOSSのカフェオレを潰すことに。当たりがどういう形で出てくるものかも分からなかったが、手ごたえがないままSold out。1種類につき1個当たりが入っているかも……という淡い期待はバラバラに切り刻まれた。続いて、野菜生活、ウィルキンソン、リプトンもCRUSH。MARIA教えてよ、終わりも知らない綱渡りの僕に。
・Maybe突然の出会い
5個目カルピスゼリーに売り切れの赤いランプが点灯する。「正気の僕じゃない」心にそう言いながら、最後の1個を自販機から取り出す。……ん? 何か貼られている……!?
それはMaybe突然の出会い。パッケージに貼られた茶色の紙には「あたり」という刻印が刻まれていたのだ! うおおおおお、キ・マ・シ・タ・ワァァァアアア!! 天使の羽で夢飛び越えましたわァァァアアア!!!
・気になる景品は……
当たりの外見がわかったところで、改めてこれまで買ったジュースを確認すると、リプトンでも1つ当たっていた。約1万円を使用し、2個当たりを出すことができたぞ。さっそく、景品に交換してもらおう。
景品は、Tシャツ、リストバンド、ピンバッヂ、トートバッグなどがあり、どれもこの自販機のオマケ限定。もう結構当たりが出された後っぽい。撮影で同行したYoshio記者の分も含めてSads(清春さんが黒夢活動停止後に結成したバンド)Tシャツ2枚と交換。
・黒夢ファンはgo to Heaven or Hell
なお、この自販機の前にある飲食店「漁師の館」の店長・町中龍二さんがこの限定グッズ企画の発案者だという。話を伺ったところ、以前は東京で整体師をやっており、清春さんとはその当時からの付き合いとのこと。
今後も、ここでしか手に入らないユニークな限定グッズを考えていくとのことだったので、黒夢ファンは道の駅・太良の自販機にMIND Breaker go to Heaven or Hellだ!
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼当たりが出た瞬間の様子はコチラ!
▼黒夢自販機発見!!
▼周りの空気を切り裂く黒夢の高速ビートが流れている
▼初期衝動に魅せられて買いまくる
▼出ないなー……
▼ウィルキンソンCRUSH
▼リプトンCRUSH
▼野菜生活、カルピスゼリーCRUSH
▼Maybe突然の出会い
▼うおおおおお、キ・マ・シ・タ・ワァァァアアア!!
▼天使の羽で夢飛び越えましたわァァァアアア!!!
▼どれにしようかなぁ
▼SadsTに決定!
▼Tokyo! 狂った街!!
▼黒夢自販機の発案者・町中龍二さん
▼飲食店「漁師の館」
▼黒夢「Like @ Angel」