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以前、侍に変身できるスタジオが外国人観光客に人気であることは紹介したが、奈良県にも花魁(おいらん)を体験ができるスタジオがあるとの情報をキャッチした。舞子でもなく花魁とは……気になる!

2015年もあとわずか。今年の締めくくりとして花魁姿での撮影は目に見える形での記念になるし、年賀状などのグリーティングカードにも使えるかもしれない。善は急げと、同県大和高田市にある撮影スタジオ “やまと桜” へ行ってみたぞ!!

・奈良県の中南和地域活性を目指してスタジオ設立

“やまと桜” は近鉄南大阪線・高田市駅から歩いてすぐとアクセスがとてもいい……いいのだが、なぜ観光客が多い奈良市でなく大和高田市なのか! 不思議でならなかったので、スタッフさんに聞いてみると、実はかつて同市には遊郭があり一世を風靡(ふうび)した……

という訳ではなく、「奈良県の中南和(同市・橿原市・吉野郡など)エリアを元気にしたい」という思いから、県のちょうど真ん中に当たる市に設立したのだとか。確かにその問題は県が力を入れて解決しようとしているところでもあるし、なるほど納得だ!

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・プランは5つ 現代風花魁コースもあり

さて、実際に体験してみよう! プランは本格古典風を体験できる「飛鳥(1万2000円+税)」「平城(1万5000円)」「古都(2万2000円)」と、現代風の花魁を体験できる「桜華(8500円)」「撫子(1万1500円)」の5つだ。記者は髷(まげ)を結ってもらえ、撮影データをもらえる平城プランを選択。

どのコースでもメイクとヘアアレンジ、着物のレンタルと約20カット撮影、撮影後の写真プレゼント(2枚)が付いているので安心だ。コースが決まれば、まずは打掛けと、その下に身に付ける着物を選んでいくぞ。約20種類ずつあって、どれにしようか迷う迷う!

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自分に合うものがわからなくても心配無用! スタッフさんが「こちらが似合いそうですよ、こちらだと格好良く仕上がりますよ」など、め~っちゃ丁寧に教えてくれるので大丈夫だ。利用者も国内外問わず、20~70代までの男女と幅広いようで、誰でも気軽に利用できることは確かである。

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・手早く丁寧な準備と機敏な撮影で気持ちがイイ! 

着物を選んだあとは、メイクと髪のセットだ。担当してくれた方は美容関係のサロン経営もしてらっしゃるとかで、超本格的! ご自身も何度か花魁体験をしたことがあるそうだが、並々ならぬ気合と愛情が感じられたぞ。しかもさすがはプロ、手早く丁寧な仕事で気持ちよかった。

さささと準備を終え、いざスタジオ撮影へ。妖しく鮮やかな照明を受け、ゆらりと光り輝く着物と屏風、畳の上に散乱する帯……そんなスタジオなもんだから、さすがのアラサー(記者)も少々ドギマギ……。本格的すぎる空間に、若干、尻込みしながらもカメラマン(店長)の心遣いのおかげで、楽しく終えることができた。

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もちろんできあがり写真も、とっても奇麗! 正直、本物より何百倍増しでイイ感じに撮ってくれたぞ。記者の前に体験していた若い女子2人は「家宝にしよう。いやいっそ遺影にしよう!」と冗談とも本気ともつかない様子で言っていたが、その気持ちもわからないではない。

よくある観光地の体験スタジオではなく地域のために、訪れる方のために、という想いがひしひしと伝わってくる、あったかいスタジオだった。外国人が行ったとしても、きっと同じように一人ひとりに親切に対応してくれるだろう。奈良に来た際には立ち寄ってみてほしい。グリーティングカードにもぴったりだぞ!

参考リンク:やまと桜
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼プランは5種類 記者は “平城プラン” を体験

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▼ ネイルチップのレンタルや、ボディジュエルのレンタルもある

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▼たくさんある着物の中から好きな一着を選べる

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▼ゆったりとした待合室。スタッフさんが色いろ教えてくれるぞ

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▼あっという間にメイクなどが完了する

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▼完成品

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▼撮影後、自分が気に入った写真を選択。その場で2枚プリントしてくれる

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▼クレンジング用品なども用意されているのでご安心を

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▼近鉄南大阪線「高田市駅」からすぐ。奈良県初の花魁スタジオだ

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