ingwei
もはや人間業とは思えない域にまで達している速弾きギタリストたち。そういったギタリストを指してサイボーグだマシーンだというディスをたまに聞くが、本来自由なはずの音楽で、こと楽器の弾き方については誰よりも研さんを積んでいるだろう彼らの努力を笑うことは誰にもできないと思う。

今のように速弾きが当たり前のモノになる前、その超絶な速さとクラシカルなフレーズで音楽シーンに衝撃を叩きつけ、ギターの可能性を一気に広げた男がいた。今なお、速弾きギタリストの教科書となっている「イングヴェイ・マルムスティーン」その人である。そんな “王者” イングヴェイがギターショップでギターを試走して買うまでの動画が話題となっている。

・あれ、ボンジョヴィじゃね?

動画が撮影されたのは1990年頃、ロンドンの楽器屋の前に止まる高そうな車。運転手がドアを開けると、中からイングヴェイが登場し、颯爽と楽器屋に入っていく。店の前ですれ違う2人組のうち、1人が「あっ!」という顔で二度見をする。

流石にノりにノっている時代なので、道行く人も気付くレベルかと思っていると二度見した男性の声が入る。「あれ、ボンジョヴィじゃね?」。当時同じようなパーマロン毛だったハードロック界のスーパースター・ボンジョヴィと勘違いしたようだ。ズコー。

・嬉しそうにギターを選ぶイングヴェイ

そんなことは意にも介さず、嬉しそうにギターを選ぶ27歳のイングヴェイ。当時からわがままだとか変わってるとか性格が悪いとか、いろんなエピソードに事欠かない彼だが、ギターを見ている時の表情は無邪気そのものだ。噂とかインタビューだけで人を判断しちゃいけないな。ホント。

・試奏も速い

さっそく試奏を始めると完全に彼の音が出ている。楽器屋のアンプは形から判断するに、ライブハウスにも普通に置いてあるマーシャルの下位モデルのJCM800かJCM900なんだが……不思議だ。音は機材じゃないんだな……ってか、試走も速ぇぇえええ!!!

ギターを買ってテンションが上がり最後にお茶目なポーズをして車に乗りこむ彼を見ると、「やっぱりギター好きなんだなー」とほんわりする。もはや伝説となっている若かりし頃の彼の素の表情を知れる貴重な映像だ。私は萌えてしまったぞ!

参照元:YouTube
執筆:中澤星児

▼最後のお茶目なポーズは必見だ!