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外国人観光客が年々増え続けている日本。2015年1月〜9月の訪日外国客人は1448万人で、年間ベースで過去最高を記録した。確かに、外国人旅行者を見ない日のほうが珍しいし、例えば、築地などの観光地は日本人より外国人のほうが多いのでは? と思うことさえある。

それだけ、多くの外国人が日本を体験し、日本との交流が生まれているわけなのだが、ひとつ気になることがある。それは、本当のところ、日本をどう思っているのか?ということ……。もっとワシは、ホンネが聞きたいんじゃー!

ということで、今回、日本での長い生活経験がある外国人に「日本でほろにがい体験をしたことがある?」と聞いてみた! いったいどんな回答があったのか、詳細は以下をチェック、チェック!

・アメリカ人女性 20代

思い浮かんだのはやはり、日本の学校の卒業式ですね。アメリカの卒業式では、「俺たち頑張ってきたんだぞ!パーッと行こう!」的な感じに盛り上がるんですけど、日本の卒業式はとても真面目で泣きだしそうになる人もたくさんいます。私は、日本の学校で英語を教えてきましたけど、一緒に学んできて遊んできたあの生徒たちを見たら、私も嬉しくなったり寂しくなったりして泣いてしまいました。ほろにがい思い出です。

・アメリカ人女性 20代

なんだかわかりませんが、毎回新幹線に乗る時にちょっとほろにがく感じます。それはたぶん、誰かとの別れを示しているものだからでしょうか。アメリカだとあまりそんなことはないですね。

・アメリカ人男性 30代

日本に初めて来て大学で出会った日本人の女の子と付き合うことになりました。ボクが留学してたということで、2年後に遠距離か、別れることになるのかお互いが分かってたけれど、その時(別れる時)が来たらやはりすごく悩みました。その時は、日本に戻ることはないかな、と思ってたし、彼女も英語をしゃべれずアメリカでの生活は厳しいでしょう、と。

結局、別れたくないけど、別れた方が最初は苦しいけど、結果的にお互いのために良いのではないかということになって、まるで、映画のように僕が帰国する際の空港で涙ながらに別れました。今だに彼女のこと時々思って、Facebookなどで見ると今彼女は、結婚して子供も生まれて幸せそうな生活して、僕は大変ほろにがい思いをしながら、うれしい気持ちです。

・シンガポール人女性 20代

私は日本人の男性と結婚しているのですが、強いて言えば、結婚しても苗字が変わらないことですかね。海外では珍しくないけど、日本では結婚したら夫の姓になるのが当たり前で、私の場合、夫婦で何かを申し込む時(例、旅行、賃貸の契約とか)は、キョトンとされる事が多いような気がします。

また、先日主人の実家に帰省した時、「いつになったら苗字を変えるの?」って義父に聞かれて、少し申し訳ないな、と思いました。変えたくないわけではないけど、パスポートやらビザやらを変えるのが大変で。ただ、婚姻届を出したときに役所の人は、「外国人は変えなくてもいいです」って言われたし、それを義父に説明したら、義父もわかってくれたようですが、でも、そこには嫁として頑張っても超えられない壁があると思いました。

・アメリカ人女性 30代

ほろにがい体験に当ているかどうかちょっとわかりませんが、海外から日本に帰ってくるとはいつも私は複雑な気持ちです。長く日本に住んでいて今は日本が自分のHOMEだと考えているので、日本に帰ってきたら、「ただいま」の気持ちが強いです。でも、日本の国籍を持っていないし、日本国民ではないし、今でも日本では、ある意味で外の人です。

アメリカ国籍をもっていますが、アメリカについてもう「自分の国」だと考えていません。アメリカでもある意味では外の人です。そういう意味では、自分がなんとなく国と国の間にいるように感じます。その気持ちはほろにがいかな。日常の生活の中で、そのことをあまり考えていませんが、日本に帰るときはいつも遭遇します。

・アメリカ人女性 50代

私は、大学講師として初めて日本に来ました。4年間一生懸命働きましたが、いきなりにクビになりました。すごくびっくりしてどうすればいいか悩んでいました。もう4月だし就職活動はできないし、帰国しようかなと思いました。ただ、帰国はしたくなかったです! ある日、岡山県の白石島の住職さんと話をしました。彼は「あなたは四国88か所をまわったらどうですか」と言いました。時間はたっぷりあったので、まわることに決めました。

6週間の中で毎日40キロ歩いてよく人生の意味を考えました。その後、大学講師の仕事をやめてライターになりました。田舎に住んでいるので生活費はかかりません。ところが今は、美しい生活をしています。それにアメリカの出版社はこの話に興味があって本を書かせていただきました。今ではほろにがい思い出ですが、クビになってよかったのでしょう。

……いかがだっただろうか!  文化の違いという点でいちばん興味深かったのが、日本とアメリカの卒業式の違い。以前、筆者もアメリカの大学の卒業式に参加したことがあるが、卒業生は、友達や家族とハグをして祝ったり、かぶっている帽子を投げたり、それはもうお祭り騒ぎでカルチャーショックを受けた記憶がある! 世界は広いんだなぁと……。とにかく! 人の生き方は無限にあるように、ほろにがい思い出も”無限”にあるということかもしれない。

ちなみに、スッキリ! ほろにがい! チューハイ「キリン ビターズ」は、今年を締めくくるのにふさわしいキャペーンを実施中だ。それはズバリ、今年一番の「ほろにがかったこと」を投稿せよ! というキャンペーン。投稿者のなかから抽選で5000名に新しくなったビターズ3缶セットが当たるそうなので、是非みんなも、ほろにがいことを投稿してビターズで明るくすっきりしてくれよな! バイチャ!

参照元:KIRIN BITTERSビターズでほろにがいい年 振り返ろうキャンペーン
Photo:RocketNews24.