dalio
鍋とは何をするための道具だろう? 煮物やカレーを作るためのモノ……お湯を沸かしたりもする。フライパンと言えば炒めもの、バケツと言えば水汲み。しかし、この男……「ダリオ・ロッシ」に言わせれば、それらは全て “叩く” モノなのかもしれない

今回ご紹介する映像は、海外のストリートパフォーマーが行ったドラムパフォーマンスの様子を収めたものである。ただし、普通のドラマーではない。はっきり言って異常なドラマーだ。男の名前は「ダリオ・ロッシ」。ストリートに座る彼の周りには、日用品や調理機器、ガラクタにしか見えない鉄の塊等がズラっと並んでいる。フリーマーケットでも始めるつもりか?

・ガラクタでドラム演奏をする

いや、彼はそこでフリマを開くような男ではない。今一度言うが、これらのモノは彼にとっては叩くためのモノであり、大事な楽器なのである。そう……彼がそのガラクタで始めたのはドラム演奏だ。

・両手のみで高速テクノビート

ドラムと言えばバスドラムとハイハットを足で操り、タム関連とスネア、シンバル等の金物を両手で叩くことにより、両手両足をフルに使う演奏法が一般的である。しかし、彼の場合は両手のみしか使っていない。しかも、叩いているのはガラクタだ。普通のビートを刻むのも難しいこの状態で、彼が演奏するのは高速テクノビート。……化け物としか言えない。

・ガラクタで奏でられる音楽

ただ叩くだけではなく、鉄のかたまりを投げたり落としたりして音を出したり、周りに広がったガラクタ沿いを走りながらフレーズを叩いたりと、パフォーマンスや音色にも飽きさせない工夫がされている。そして、それらが全て綺麗にリズムの中に収まり、一つのビートを構成しているのがとんでもない。いや、ビートだけではなく音楽になっている。まるで、ガラクタが歌っているようだ……。

映像はストリートのお客さん達の温かい拍手で締められている。私がその場にいたら拍手さえできないほど震え上がってしまうかもしれない。しかし、是非生で見てみたい! 日本に来てくれることを心から祈っている。

参照元:Youtube
執筆:中澤星児

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