スマホやタブレットがどんどん進化を遂げているのと同じく、音楽機材も驚くほど多機能になっている。その中でも近年、人気が高まっているライブパフォーマンス用機材が「ルーパー」だ。

文字通り、取り込んだ音を繰り返し再生(ループ)させることで、様々なサウンドを作り出す「ルーパー」。使いこなすにはそれなりの技術や知識が必要だが、達人の演奏を見るといかに大きな可能性を秘めた機材であるかが良くわかる。

・動画で使用されているルーパーは『BOSS RC-505 Loop Station』

今回紹介する2本の動画で使用されているルーパーは『BOSS RC-505 Loop Station』だ。市場価格は6万円前後と高価だが、使いこなせばたったひとりでもゴージャスなサウンドを生み出すことができる優れものである。

・あっという間にノリノリのダンスミュージックが完成

動画「REACH OUT」では、怪しいヒゲのおじさんが現れてドラム、シェイカー、シンセ、ベースなどの様々な音をRC-505に取り込みながらループ。幻想的かつリズミカルな雰囲気のサウンドが出来上がっていく。

ひと通り楽器の音が入れ終わると、今度はマイクを手に持ってコーラスパートを熱唱。こ、これは……パワフルな歌声が超カッコいい!! そしてあっという間にノリノリのダンスミュージックが完成だ。

・チャンピオンのテクニックもハンパない

また、ハンパないテクニックを披露しているのが、ヒューマンビートボックスの国際大会「Grand Beatbox Battle 2017」で、ルーパーを使った ”ルーピング部門” のチャンピオンとなった「SARO」である。

動画「SARO / Grand Beatbox Battle Looping Champion 2017」を再生すると、RC-505の前でマイクを持ったSAROが登場。声で正確なビートを鳴らしながら、凄いスピードで様々な音を重ねていく

続いてコーラスを入れるのだが、これがまた歌唱力抜群! その後、RC-505の機能を駆使して音を変化させながら、曲をドラマティックに展開させていくあたりは、さすがチャンピオン。声を加工しただけとは思えないクオリティーだ。 

・エドシーランもペダルタイプのルーパーを愛用

ちなみにルーパーには、RC-505のように手で操作するタイプの他に、足で操作するペダルタイプもある。ペダルタイプは人気シンガーのエドシーランが愛用していることで有名なようだが……もう、ルーパー半端ないって、こんなスゴい演奏見たら絶対欲しくなるやん普通。

参照元:YouTube [1] [2] [3]、BOSS「RC-505 Loop Station」
執筆:K.ナガハシ

▼見た目は怪しいが曲はカッコいい

▼チャンピオンのテクニックも激ヤバ!

▼エド・シーランはペダルタイプを愛用