honda

そうだ、この世界は残酷なんだ……。そう私(筆者)が気づいたのは、高校時代の時である。美術の時間に自分が絶望的なほど絵心がないということを認識してしまった。現に美術の成績はいつも下の方。今考えたら先生がイヤになるくらい下手だった。

しかし、人生とはわからないもので、急に転機が訪れることもめずらしくない。捨てる神あれば拾う神あり。つい先日、私にもその瞬間が訪れた。なぜならプロの漫画家が、私のイラストを褒めてくれたからである。

・イキナリやってきた転機

それはふとした時にやってきた。香港でマンチェスター・ユナイテッドを愛しすぎた男性が、名前を「ロウ・マン・ユナイテッド・ディック」にしたらしいという記事を書いている最中のこと。イメージ画像がないため、イラストレーターの稲葉翔子先生にお願いしようとしていた。

しかし、漠然と頼むのも失礼な話。私は非力ながら自分でイメージ画像を描き、まずは編集長であり、プロの漫画家であるGO羽鳥の指示を仰いだ。見せるのもイヤなイラストだったが、ここだけはどうしても避けては通れなかった。

・クソみたいなイラストを褒めてもらえた

返事を待つ間、私はビクビク。「もっとマシな案があるだろ」、「というかもっとマシなイラストがあるだろ(笑)」なんて言われるかナァ……なんて思っていた。ところが! 逆にGO羽鳥は、私のクソみたいなイラストをこう褒めてくれたのだ。

「プロでは出せない味がある 正直、嫉妬さえおぼえている」

あろうことか私のイラストが、プロを嫉妬させてしまったのである! その瞬間、私の脳内で何かが覚醒した。もっとうまいイラストが描けるようになりたい。鍛錬を積めば、ヘタクソでもどうにかなるのではないか……と!

・嬉しさの余り本田選手のイラストも描いた

それから私は記事を一切書くことなく、せっせとイラストに没頭。サッカー日本代表 vs カンボジア代表がテレビ中継で放送されていたため、勢いで本田圭佑選手も描いた。ミンティアの存在感に頼りつつも、一心不乱にペンを動かした。

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・一日一イラスト

そこで私が真剣に考えたのが、絵心のない人が毎日イラストを描き続けたら、画伯になれるのかということ。これから実際に確かめようと考えている。すでに当編集部内では、その日を境に「画伯」と呼ばれるようになったが、そんなことはどうでもいい。ネタだとしてもどうでもいい。

「一日一善」ならぬ「一日一イラ」していくと、どれくらい上達するのか。まずは1カ月後くらいにその成果をご報告しよう。少しでも美しい世界をお見せできるよう、日々精進していく所存だ。

参考リンク:Instagram @haradatakac
執筆・イラスト:原田たかし

▼最初に描いたイラスト


▼このツイート画像の右側画像を見て欲しい。すでに画伯と呼ばれている


▼1カ月後にもう一度本田選手を描いてみたい