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ザ・ブルーハーツ。言うまでもなく、伝説のパンクロックバンドである。解散から20年経つ今なお、ブルーハーツは少しも色あせず、最高にして最強のまま。オンタイムの世代じゃなくても、何曲かはブルーハーツの曲を知っていることだろう。

他のアーティスト同様、シングル曲、例えば、『情熱の薔薇』 『リンダリンダ』 『TRAIN-TRAIN』などが一般的には有名だが、ブルーハーツはアルバム曲にも名曲が目白押しだ。今回はそんな「シングル曲じゃないけど名曲」を10曲ピックアップしてお届けしたい。

・『ダンス・ナンバー』

1987年リリース・アルバム「THE BLUE HEARTS」収録。ブルーハーツの曲の中では演奏時間が最も短い、1分28秒の曲。だがその中に込められたメッセージは強く、「豆腐にぶつかって死んじまえ」は超有名フレーズである。

・『電光石火』

1988年リリース・アルバム「TRAIN-TRAIN」収録。タイトル通り、「電光石火」から始まりサビも「電光石火」のフレーズが繰り返される。クセになるメロディで、気付けば「電光石火~♪ 電光石火~♪」と口ずさんでいるほど中毒性が高い。

・『皆殺しのメロディ』

1991年リリース・アルバム「HIGH KICKS」収録。「バカーーー!」 から始まるこの曲は、出だしのベースが最高にかっこいい。ブルーハーツらしい疾走感にあふれまくっており、凝縮された2分8秒の名曲。

・『テトラポットの上』

1993年リリース・アルバム「STICK OUT」収録。スピード感ある曲調で、特にサビは怒涛のラッシュ。ちなみに、ライブで一度も演奏されなかった数少ない曲の1つでもある。

・『インスピレーション』

1993年リリース・アルバム「STICK OUT」収録。ブルーハーツの曲全般にいえることだが、リズムが体に勝手に入ってくるようなノリの良さで、気付けば口ずさんでいる曲。

・『月の爆撃機』

1993年リリース・アルバム「STICK OUT」収録。この時期のブルーハーツらしい、シュールなメッセージが詰め込まれた名曲。その後、マキシマムザホルモンによってもカバーされた。

・『手紙』

1993年リリース・アルバム「DUG OUT」収録。一般的にブルーハーツの曲は、スピーディーでいわゆる激しい系が有名だが、スローテンポな曲にも名曲は多い。出だしの「ヴァージニア・ウルフのメノウのボタン」の意味が分からず、筆者は当時悩みまくった。

・『夜の盗賊団』

1993年リリース・アルバム「DUG OUT」収録。こちらもスローテンポな曲。なぜかわからないが、歌詞の「誰かが忘れていったサンオイルがこぼれている」が、当時切なくて仕方なかった。

・『パーティー』

1993年リリース・アルバム「DUG OUT」収録。一度聴いたら「パーティー」のフレーズとメロディが耳から離れない。全体的にシュールな歌詞ではあるが、「いつか いつでもいいから」から始まる箇所にビシッとメッセージが詰め込まれている。

・『チャンス』

1993年リリース・アルバム「DUG OUT」収録。このアルバムにはスローテンポな曲が多いが、こちらもスローテンポな曲。歌詞はもちろん、甲本ヒロトのハーモニカが心に染み渡る。

いかがだっただろうか? 筆者はブルーハーツのオンタイムが「STICK OUT」「DUG OUT」付近なので、どうしてもその周辺の曲が多くなってしまった。もちろん今回ご紹介できなかった曲も名曲だらけだし、ハイロウズもクロマニョンズも最高である。驚くほど色あせない名曲の数々をご堪能いただきたい。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼『ダンス・ナンバー』は、「豆腐にぶつかって死んじまえ!」 だ。

▼『電光石火』

▼『皆殺しのメロディ』 さすがのパフォーマンス。

▼『インスピレーション』

▼『月の爆撃機』 個人的に、ブルーハーツの曲の中で一番好き。

▼『手紙』 曲と格好のギャップにしびれる。

▼『夜の盗賊団』

▼『パーティー』

▼『チャンス』 どの曲も全く色あせないからスゴイ!