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今回のご相談は女性から寄せられた、「男性心理」に関するお悩みです。同じ人間とはいっても、オトコとオンナでは付いているものが違うのですから、何を考えているのかわからないのは、ある意味当たり前のことですよね。今回は、「穴にこもる男性心理」に的を絞り、紐解いていきましょう。

・女性からのご相談内容(ため息さん)

「プロポーズの翌日、彼の様子が変になりました。遠距離恋愛(海外)4年目に入り、結婚を迫っていたのは事実ですが、本来幸せ絶頂であるはずのこのときに、後悔している様子を見ているようで悲しいです。完璧主義者で神経質の彼は、勢いでプロポーズしたことを後悔しているのかも知れません。また昇進の時期でもあり、仕事でストレスを抱えているかもしれません。

『後悔しているの? 幸せじゃないなら、指輪を返そうか?』とだけ聞いたら、『疲れているから、しばらく連絡したくない』との返事。1週間放置しています。穴にこもる男性の心理が知りたいです。また、こちらの心の持ちようも教えていただければ嬉しいです」

・完璧主義者で神経質だからこそ!

ため息さん、初めまして。菊池美佳子です。「幸せ絶頂であるはずのこのときに、後悔している様子を見ているようで悲しい」とのこと、同じ女性として、ご心中お察し申し上げます。

ため息さんの彼氏さんは完璧主義者で神経質とのこと……、その元の性格を考えると、ため息さんへのプロポーズも、「勢い」などではなく、彼の中で考えに考えたうえで結論を出したのでしょう。熟慮のうえで出した結論を、そう簡単にひるがえすようなことはないと思いますよ。

・大きな決断と不安は2点セット

次に、本題である、「穴にこもる男性心理」について。たしかに男性は、ケンカなど明確な理由がないにも関わらず、ある日突然「穴にこもる」生き物です。会おうとしなくなったり、LINEやメールの返信が遅くなったり、内容がそっけなくなったり、それどころか音信不通になったり……。一般的な恋愛だと、「一時的に面倒くさくなった」という、拍子抜けしてしまうような理由だったりするものです。

ため息さんの場合は、彼氏さんが穴にこもったのはプロポーズ翌日とのこと。これはおそらく、「結婚」という人生レベルでの大きな決断をした自分自身に対して、一時的に不安がよぎったのでしょう。

クルマやマンションなど大きな買い物をすると、「この選択肢で良かったのかな」と、一瞬ビクつくのが人間です。私事で恐縮ですが、ザギンのブランドショップで11万の財布を購入した際、店員さんに「これください」と言ってから、会計までの間、「財布に11万も使っちゃって良かったのかしら」と、妙な不安に苛まれました。

ブランドショップ内でどこかに隠れるようなみっともない振る舞いはできませんが、恋人同士の場合だと、相手に対する甘えがあるためか、どこかに隠れる行為ができてしまうわけです。それが、「穴にこもる」ということなのでしょう。

・4年の月日に自信を持つべし!

そして、男性が穴にこもったときの「心の持ちよう」に関して。「後悔しているの? 幸せじゃないなら、指輪を返そうか?」は、言わない方が良かったかもしれませんね。なぜなら、大きな決断に伴う不安は、あくまでも一時的なものであり、ちょっと時間を空ければ自然に盛り返してくるからです。

そういう意味では、「1週間放置しています」という対応は、120点満点! 「ちょっと時間を空ければ」がどれくらいかかるか、こればっかりはその男性によって個人差があるので何とも言えませんが、「自然に盛り返してくるさ」と、気楽に構えているのが一番でしょう。

そして、4年間という交際期間に自信を持つこと! ため息さんと彼氏さんは、付き合って数カ月のヒヨッコカップルに非ず、海外との遠距離恋愛を4年も継続させてきた実績があるのですから、ちょっとやそっとのことで壊れたりしないはず! しかも、「ちょっとやそっとのこと」は起きていないのですから、大丈夫ですよ。

「結婚を迫っていたのは事実」とのことですが、プロポーズを決断したのは、あくまでも彼氏さんの意思なはず! 1日も早く連絡が再開しますよう、祈っております。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:Rocketnews24.

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