福岡県といえば、お土産の宝庫だ。めんたいこやラーメンなどの定番商品だけでなく、『筑紫もち』や『博多通りもん』などの和洋菓子も充実しており、毎回何を購入したら良いのか迷ってしまう。最近福岡を訪れた私(佐藤)は今までとは違うお土産を買って帰ることに決めていた。そこで発見したのは、ちょっと驚くべきものであった。
・泣けるお菓子だと!?
福岡空港でもっとも衝撃を受けたのが、『博多ウェハース王』である。陳列棚には「今、話題の泣けるお菓子」と紹介されているではないか! しかも42歳女性の談話として「お菓子で泣いてしまうなんて、初めてでした!!」と紹介されている。マジかよ! 本当に泣けるのか? ということで実際に買ってみたところ、驚くべき商品であることが判明した!
・ぱいおう! ぱいおう!
まず空港を降りて、最初に目に飛び込んできたのが、空港前のデカデカと掲げられた土産物の看板である。「トキめく、福岡みやげ。博多ぱいおう」。ぱいおうだとッ!? すなわちパイの王様という訳か。
・男性諸君の夢
この言葉を聞いて世の男性諸君は、少なからずピクリと反応してしまうに違いない。幼き日に、「パイ王に俺はなるっ!」と固く誓いを立てた人も少なくないはずである。私も心の奥底でいつかは! と志した遠き日のことを思い出していた。これは買わない訳にいかないだろう。
・ホントに泣けるの?
そして帰りの便に乗るまでの間に見つけたのが、博多ウェハース王である。泣けるお菓子などこの世にあるのだろうか。ものによっては、おいしさに痛く感動することはあるかもしれない。しかし泣くとなると、尋常ではないウマさでなければ、涙が出るに至ることはないと思うのだが……。その真偽を確かめるために、こちらも購入して持ち帰った。
・あまおうのパイ……
さて、ぱいおうの方はあまおうを使ったパイ菓子であることが判明した。あまおうのパイで「ぱいおう」である。幼き日の興奮は2秒で消え失せたが、おいしいお菓子であることに間違いはなかった。それにしてもイチゴの王様といっても過言ではないあまおうを焼き菓子にしてしまうとは、本当にぜい沢だ。
・日本から独立した九州博多国が舞台
本題はウェハース王である。なぜ泣けるといわれるのか、その理由はお菓子に入っているパンフレットにあった。そこには架空の物語「博多ウェハース王、誕生の経緯」というものがある。物語は博多を舞台にしたフィクションで、カレン・田中・ハースという人物が主人公である。
カレンは日本から独立した九州博多国の女王である……。この時点ですでに涙から遠ざかっているような気がしてならない。まさに「修羅の国」を地で行く設定だ。
・なんだこの終わり方はーーーッ!?
カレンは孤軍奮闘しウェハースを完成させるという内容なのだが、最後がトンでもなさすぎて泣くどころではない! なぜこうなったーーッ!! と思わず叫び出してしまいたくなる。設定もさることながら、それを上回る超展開が待っているのである。内容をお伝えしたいところだが、購入して確かめて欲しい。マジで泣けないが、このあとどうなってしまうのか、めちゃくちゃ気になる!
という訳で泣けるお菓子は泣けないことが判明した。だが、超意外な結末に衝撃を受けること間違いなしである。ウェハースはおいしかったよ!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼お菓子で泣くことなんかあんのか!?
▼アニメ化!? マジかよ、この物語をどうやってアニメにするか、めっちゃ気になる!
▼これが博多ウェハース王
▼この冊子に物語が記されている
▼菓子の味より、物語がこのあとどう展開していくのかめっちゃ気になる~ッ!