福岡名物『博多通りもん』をご存知だろうか。2019年6月には「最も売れている製菓あんこ饅頭ブランド」としてギネス認定もされた銘菓だ。そんな「博多通りもん」は「博多らしさを大切にしたい」というこだわりから、通常は博多を中心とした福岡市近郊でしか店舗販売していない

しかしなんと2020年4月25日から、一部店舗をのぞく全国のイトーヨーカドーで限定販売されていた。ファンはもちろん、名前は知ってるけど食べたことがない、という人も注目だ。近所でのお買い物ついでに『博多通りもん』を買えるチャンスが到来したよ。

・『博多通りもん』奇跡の全国出張

福岡土産として人気の『博多通りもん』だが、入手ルートは福岡市近郊での店舗販売以外だと通販、もしくは催事での販売で購入する他ない。しかし今回、新型コロナウイルスが猛威をふるっている影響で各地の催事が中止となった結果、全国のイトーヨーカドーで販売されることとなったようだ(一部店舗をのぞく)。

取り扱い店舗は公式サイトで確認していただくとして、ラインナップは『博多通りもん5個パック(税込560円)』『博多通りもん8個入(税込980円)』の2種類だ。とはいえ2020年4月25日からの数量限定販売のため、土日で完売してしまった店舗もある模様。4月27日時点で筆者が購入した店舗でも、すでに『博多通りもん8個入』のみが残り3個、という状態だった。ちなみに、『博多通りもん』専用ショッパーに入れてもらえたよ。

『博多通りもん』ファンは多いが、販路が狭いせいか「一度も食べたことがない」人も意外と多いかもしれない。ロケニューにも、2019年6月のギネス認定をきっかけに『博多通りもん』を初めて食べ、あまりの美味しさから切なさをおぼえ泣きそうになった者の感想がつづられている。

食べたことのない人は「オーバー過ぎないか?」と思われることだろう。かくいう筆者も、昨秋人生初の『博多通りもん』をキメるまで「大げさでは」と思っていた。「薄皮の中に白あんが入っているお菓子なんて、ありふれたものだろう」と。

しかし、『博多通りもん』を口にした瞬間、大げさではないことを実感できるだろう。薄皮のほどけ具合、舌触りなめらかな白あんの、バターや生クリーム・練乳などが生み出したコクのある味わい……一言で言ってしまうと、全てが絶妙なのだ。後味に残る甘さとバターの風味もたまらない。

『博多通りもん』に似たお菓子はいくつかあれど、唯一無二だと感じるのが噛み締めたときの「ぐんにゃり」とした食感だ。白あんに含まれる水飴が多いのだろうか。この「ぐんにゃり」とした食感が、白あんのコクのある甘味となめらかさに拍車をかけていると感じる。

普段は福岡市近郊でなければ「食べたい」ときに食べられない『博多通りもん』。この機会を逃さず、ご近所で入手して食べてみては。

参照元:明月堂公式「取り扱い店舗一覧」、Twitter @meigetsudo_
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼明月堂の公式Twitterより

▼「博多通りもん」の虜になった者の末路