究極なプライベート空間であるト・イ・レ。一旦ドアが閉められれば、そこで一体何が行われているか、他人に知られることはほとんどない。なぜなら、特別の趣向の人を除き、誰も他人の排泄方法など具体的に知りたくないからだ! なので、腰のかけ方から拭き方、流し方など、人によって千差万別となっているのである。
しかしこの度、トイレの使用目的も人によって様々だということが明らかとなった。“トイレ=排泄する場所” だと思いがちだが、そうではない……なら、みんな一体何をしているの!? ということで、気になる調査結果はこうなった!
・世界1万3500人を対象に調査
今回調査を行ったのは、世界約100カ国でティッシュやオムツなどの衛生用品を展開している「CSAグループ」。米、英、ブラジル、中国など計13カ国の男女約1万3500人を対象に衛生環境の意識調査を実施し、発表したのだ。そして、その一環として「職場でのトイレの使用目的」が質問されたのである。
・質問:「職場でのトイレの使用目的は?」
トイレの使用目的を聞かれて、あなたはどう答えるだろうか? 家でなら、そりゃあほぼ “排泄” オンリーだろう。その他の用事はトイレ以外で済ませられるのだから、 トイレではただ出すだけでいい。
ところが、大勢の人が集まり、1日の大半を過ごす職場ではだいぶ勝手が違うようだ。なぜなら、同僚の前ではやりにくいことや、1人になりたい場合などに、即席プライベート空間のトイレが選ばれることが多いからである。
・回答:「泣く」、「雑誌を読む」、「ボーっとする」など
さて、そんな世界のみなさんは職場のトイレにこもって、いったい何をしているのだろうか? その答えは以下の通りだ。
1位:排せつ(81%)
2位:手洗い・歯磨きなど(46%)
3位:携帯電話での通話(24%)
4位:着替え(22%)
5位:メールなど(19%)
6位:メイク直し(15%)
7位:一人でボーっとする(15%)
8位:ストレス発散のための休憩(11%)
9位:誰かと大事な会話をする(10%)
10位:雑誌や本などを読む(9%)
11位:シャワー(8%)
12位:泣く(7%)
13位:パソコン作業(6%)
14位:食事(5%)
15位:プレゼンのリハーサル(4%)
16位:睡眠(3%)、エクササイズ(3%)
上位7位はなんとなく想像の通りだが、それ以下を見てみるとどうやら人は、トイレの中で排せつとはかけ離れた行為を色々やっているようだ。とくに、ストレス発散、泣く、プレゼンのリハーサルだなんて、働く大変さは世界共通なんだなぁ、とシミジミしてしまう。
・公衆トイレは汚いから使用したくない人も
また、どんなに眠くても、雑誌が読みたくても、汚いトイレは遠慮したいものだが、今回の調査では全体の約50%の人が「公衆トイレは汚いから使用しない」と回答しているのだ。
トイレの清潔さは、国によって大きくバラツキがあるようで、ブラジル、メキシコ、中国では約70%~50%の人が、「公衆トイレを使うと、病気になるのではないかと心配になる」と回答している。対して、スウェーデン、オランダでは、その数字は2%となっている。
ご存知の通り日本のトイレの清潔さ、機能性は世界随一と言っても過言ではないだろう。しかし、個室の中で何が行われているかは知る由もなく、とんでもないことが行われている恐れもありそうだ……。あまり想像しないでおこう。