「一番になりたい」──それは少なからぬ人が、心に抱いている感情だろう。スポーツで一番になりたい、勉強で一番になりたい、自分の得意な何かで一番になりたい……などなど。佐藤記者のように、「ドコモでiPhone6ゲット一番乗り」を目指す人もいる。
そのなかで、誰よりも変わった “一番” を目指した男性がいるので、ご紹介したい。それは、iPhone6 を世界で一番最初に水没させること。クレイジーだ!……と思うだろうが、実は理由があったのだ。恐らく行列に並んで発売初日に iPhone6 を手に入れた人以上に、きちんとした理由があったのである。
YouTube の動画「World’s first iPhone 6 dumped in a pitcher of beer」で確認できるぞ。
・カナダからオーストラリアへ
その人物とは、マーク・ムーニー氏。彼は iPhone6 を誰よりも早くゲットするために、カナダのモントリオールから、オーストラリアの南東部に位置する都市、ブリスベンにやってきた。
カナダの iPhone6 の発売日は、日本と同じ2014年9月19日。オーストラリアも同日である。では、なぜわざわざ彼は、オーストラリアまで飛んだのか? カナダでも9月19日に入手できるではないか?
理由は少しでも早くiPhone6 をゲットするため。日付変更線の関係上、オーストラリアの方がカナダよりも早く発売になる。ただそれだけのために、わざわざ高いチケット代を支払って、オーストラリアまでやってきたのだ。この時点でクレイジーすぎる!! だが、これからが本領発揮である!
・行列に並んでいる人に交渉
しかし、ムーニー氏がブリスベンに到着した時、アップルストアの前にはすでに行列ができていた。そこでムーニー氏はどうしたのか? 簡単に言うと、彼は先頭にならんでいるカップルに何十万円もの報酬を支払い、代わりに買ってもらうことに。
彼の手段に対しては批判的な意見を持つ人も多いだろうが、こうやって彼はiPhone6 を一番で手に入れる手はずを整えたのである。
・iPhone6 をビールのピッチャーにドボン!
そして迎えた9月19日、ムーニー氏は iPhone6 をゲット。航空チケット代金などを含めると、一体いくらかかったのか分からないが、彼は多額の出費と引き換えに、どうにかして一台の iPhone6 を手に入れたのだ。
こうして苦心の末に手に入れた iPhone6 ……それをビールのピッチャーの中にドボン! マジか!? なぜなんだ?
・リペアキットの性能を実証するため
それは……リペアキットの性能を実証するためだったのである。正確にはPRするため、と言った方がいいだろうが、ムーニー氏は水没しても修復できるリペアキットのデモンストレーションのために、わざわざここまでしたのだ。
で、結果はというと……是非とも自分の目で確認してほしい。ただ一つ言えることは、iPhone6 を使うという点といい、何が何でも一番に手に入れる点といい、話題性を計算し尽くしたPRだと言うことだ。あざと……いや、切れ者だ。
参照元:YouTube、Metro、Amazon(英語)
執筆:和才雄一郎
▼動画はこちら。水没シーンは2:34〜
▼男性がPRしたリペアキット「Reviveaphone Water Damaged Phone Repair Kit」