
東京・秋葉原に良く出かける私(記者)は、かねてからずっと行きたいと思っていた店があった。なかなか時間の折り合いがつかずに、そのお店を訪ねることができなかったのだが、ようやくその願いが叶った! そのお店とは、牛かつを提供する「壱弐参」である。
ここはカツなのに揚げ時間はわずか60秒。当然ながら中まで火は通らない。したがって、肉の火加減は激レアということになる。その色目が大変美しいらしいので、この目で見たいと思っていたのだ。実際にこの目で見たところ、たしかに芸術品のような赤身であることが確認できたぞ! しかもウマい!!
・昼時には必ず行列
お店は、東京メトロ銀座線末広町駅の3番出口から約2分のところにある。昼時はいつでも長蛇の列ができるほどの人気ぶりだ。私は運悪く、昼時間のまっただ中にお店を訪ねてしまった。行列覚悟で店前まで行くと、店前には人がいる気配がない。やった、ラッキー! 今日はツイてる。と思いきや、店は地下にあり、店へと降りる階段に行列。「そうだよな、そんな訳がない……」、仕方なく列の最後尾に並んだ。
・意外と回転が早い
「これは1時間くらい並ぶことになるのだろうか」、そう覚悟を決めて並んでいたのだが、お客さんの回転が意外と早い。カウンター席だけでなくわずかではあるがテーブル席もあるため、比較的スムーズに席に着くことができた。待ち時間はおおよそ15分といったところだろうか。
・とろろを忘れるな!
そして、いつか食べてみたと思ってた牛ロースかつ麦めしセットをオーダーすることに。ここで私は痛恨のミスをしてしまった。というのも、とろろのついたセットがあったのに、オーダーに焦ってとろろなしのセットをオーダーしてしまったのである。実はあとから、追加オーダーをすることも可能だったのだが、そのことにも気づかず仕舞いで、結局とろろを食すことなく店を後にするのである。しまった、麦めしにはとろろだろ……。
・壱弐参の流儀
とにかくようやく牛ロースかつとご対面。初めて牛ロースかつと顔を合わせた印象は、思った以上に小さい。勝手にデカい牛かつを思い描いてしまっていたために、スケールが小さく感じてしまった。食べる前から過剰に期待しない方が良いようである。目の前に膳が置かれるとお店のスタッフから、食べ方の説明を受けることになる。スタッフいわく「かつにワサビを乗せて、しょう油でお召し上がりください。もしくはお好みで特製の山ワサビソースでどうぞ」とのこと。その流儀に習って食べてみた。
・肉であることを忘れる
牛かつは、噂通りの鮮やかな赤色を帯びている。箸で一切れ持つと、衣もサクサクであることがわかる。しかし中は9割9分レアである。その色合いが美しく、食べるのが躊躇われて仕方がない。これに、ワサビを乗せて生しょう油をつけて口に放り込むと、食感がすでに肉ではない。あえて言うなら、脂の乗り切ったマグロの赤身を連想させる食感である。ワサビとしょう油という食べ方自体、魚の刺身を想像させる。
・牛かつの品格
次いで山ワサビソースをつけて食べてみると、ワサビのさわやかな香味が、肉が本来持つ臭みの一切を掻き消して、清々しささえ感じさせてくれる。これはたしかに肉だ、牛かつであるはずだ。しかし肉々しさを微塵も感じさせないのである。豚肉では出せないような品格を、ここの牛かつは醸している。極限まで薄くした、薄衣のなせる業なのだろうか? 強いて言えば、肉感がほとんど感じられないので、スタミナを求める人には少々物足りないかもしれない。
とはいえ、従来の「かつ」のイメージを根本から覆す逸品であることに違いない。美しい肉の姿は一見の価値アリである。
・今回訪問した店舗の情報
店名: 牛かつ壱弐参
住所: 東京都千代田区外神田3-8-17 渡辺ビル B1F
営業時間: 平日11:00~21:00、土日祝11:00~20:30
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼お店からのお願い。お替り残しに注意
▼麦めしにはとろろ。もしオーダーするのを忘れても、店内でとろろ単品の注文は可能だ
▼これが牛ロースかつ麦めしセット、1200円。増税後もお値段据え置きは嬉しい
▼見よ、この美しい赤色を
▼かつにワサビを乗せて生しょう油で頂く。もしくは特製山ワサビソース
佐藤英典








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