苦しくたって爆盛り、悲しくたって激ウマ。そんなロケットニュース24だけど涙が出ちゃう。だって胃腸が弱いんだもん

というわけで、胃腸には時々優しさが必要である。ある夜、私(中澤)に癒しをくれたのは、かつや姉妹店のとろろそば専門店『東京とろろそば』だった。

・対照的な姉妹店

かつやと言えば、揚げ物チェーン界の暴力王。2019年はラーメンを揚げたし、2020年はコーンフレークを揚げるなど、その暴君っぷりはどちらかと言えば厳しい。が、ラオウの弟にトキがいるように、かつやの姉妹店にも『東京とろろそば』がある

・見たことないとろろそばも

この店があるのは五反田。夜の五反田で、飲み屋や油そばなどの剛の飲食店も立ち並ぶ駅前に『東京とろろそば』を見つけた。入店してメニューを見てみると、なるほど、とろろそば専門店というだけあり、とろろそばのバリエーションが豊富である。

「辛ネギとろろそば(税込640円)」「担々つけそば(税込790円)」「カレーとろろそば(税込790円)」と見たことがないとろろそばメニューが並ぶ。夕飯を食べていなかった私は、「肉とろろそば(税込790円)」を注文した。

・そばは普通だが…

出てきた丼は、両手で支えるように持たないと持ち上げられないくらいに巨大である。その真ん中に1人前の肉とろろそばが入ってるのが、ちょっとフランス料理みたいだ。量自体はおそらく普通の1人前だろう。食べてみると、そば自体は特筆すべき味ではない。価格に対する量を考えるとコスパも別に普通だ。

しかし、とろろは擦り下ろしたものではなく細かく刻まれており、食べるとシャクシャクとした歯ごたえが爽やか。豚バラ肉の角煮の旨味が染み出したつゆの味も良く、卵をつぶすとまろやかになったとろろが甘めつゆとさらに一体となったなんて優しい味

食べているうちに、体が喜ぶように内から温かくなってくる。五反田の夜に冷えた体が抱きしめられたような気分だ。飲み会終わりの〆の1杯としても最高なのではないだろうか

そう言えば、店内は、サラリーマンっぽい年配の男性から、若い女性まで様々な世代で賑わっている。この優しさが五反田の夜に響いているのかもしれない。

・寒い夜に来たい店

そんな優しさを味わっていると、他のメニューの味も気になってきた。キーマカレーと合わせている「カレーとろろそば」はどんな味なのか? 他では味わえなさそうなメニューもこの店の武器の1つである。

ちなみに、新メニューにはそばが麦めしになった丼も。ますます、〆に寄りたい店だ。五反田の夜を優しさで温める『東京とろろそば』。寒い夜にいかがですか?

・今回紹介した店舗の情報

店名 東京とろろそば
住所 東京都品川区東五反田1-14-11
営業時間 10:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日 無休

参照元:東京とろろそば
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.