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2014年1月6日、鹿島アントラーズは FW 大迫勇也選手の1860ミュンヘンへの移籍をオフィシャルサイトで発表した。そして大迫選手はすでにドイツに向けて出発したとのことだ。

約半年後にW杯を控えての海外移籍は出場機会を失うリスクが伴うため、大会後に移籍するといった形で避けられることが多い。それにもかかわらず、なぜ大迫選手はこの時期に海外挑戦を決意したのだろうか。

・1860ミュンヘンとは

大迫選手が移籍するのはドイツ2部の『TSV1860ミュンヘン』だ。チーム名にも入っているようにクラブ創設は1860年とその歴史は古い。チームカラーは水色で、クラブのトレードマークとしては「ライオン」が使用されている。

ちなみに同チームは2004年に降格してからは1部に昇格できていない。ミュンヘンといえば、強豪のバイエルン・ミュンヘンを思い浮かべる人が多いかもしれないが、全く別のチームである。

・移籍を決断した理由

大迫選手が移籍を決断した背景には3つの理由が見えてくる。まずは、ライバルとなる32歳のラウト選手だ。彼は今季19試合で2ゴールと衰えが顕著になっているため、23歳の大迫選手が出場機会を得ることは難しくないと思われる。

また、指揮を執るフリードヘルム・フンケル監督がフランクフルトで高原直泰選手、稲本潤一選手、ボーフムで乾貴士選手を指導したことがあるのも大きい。監督が日本人選手に理解があるのも後押しとなったことだろう。

・ステップアップできる環境

そしてもうひとつの理由として考えられるのが、1860ミュンヘンは2部といえども結果を残せばステップアップできる環境ということだ。現在、ドイツのフル代表で活躍する双子のベンダー兄弟も同クラブで自力をつけ、羽ばたいていった。そういった背景があり、大迫選手は移籍を決断したのではないだろうか。

・大迫選手の移籍に対するネットユーザーの反応

「大迫半端ないって」
「大迫は絶対活躍してほしい…」
「そうか、大迫勇也が海外組と呼ばれるんだな!」
「大迫2部いくのかよ もったいない気がするがなぁ」
「遂にか…2部じゃ勿体無いような気がするけど無双を期待したい。。」
「俺はどこに行っても大迫勇也を応援するぞおおおおおおおお!!!大迫頑張れブラジルW杯ではエースストライカーとしてまた半端ないと言わせてくれ!!」

などなど、ドイツでの “半端ない” 活躍を期待するというコメントが多く見られた。また、鹿島アントラーズファンからは来季のFW陣が心配だが、大迫選手を応援し続けるという声が見られたぞ!

鹿児島城西高校から鹿島アントラーズに進み、エリート街道を歩んできた大迫選手。ドイツ2部という厳しい環境を選択したが、彼の実力であれば新天地で結果を残し、W杯の熾烈なメンバー争いに食い込んでくることだろう。半端ないシンデレラストーリーはこれから始まる。

参照元:YouTube鹿島アントラーズオフィシャルサイト1860ミュンヘン公式サイト
執筆:原田たかし

▼クラブのエンブレム
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▼大迫選手の2013年プレー集

▼1860ミュンヘンから羽ばたいた兄のラース・ベンダー選手

▼香川選手の元同僚で弟のスヴェン・ベンダー選手