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突然だが、みなさんは「オートマタ」という言葉をご存知だろうか? これは18~19世紀にヨーロッパで作られたカラクリ人形のことだ。日本でいうと江戸~明治時代である。

最近、現存するオートマタの動画が公開されて世界中で話題になっている。カラクリ人形というと「昔のものだし大したことないんじゃないの?」と思うかもしれないが、これは6000もの部品から作られ、プログラミングも可能。驚きの精密機械なのである!

・1772年に時計職人が制作

この小さな男の子の姿をしたオートマタは、1772年にスイスの時計職人ピエール・ジャケ・ドローが、息子のアンリ・ルイらと共に作ったものだ。オートマタの名前は「The Writer」。文字を書くことができるオートマタだ。

・さまざまな文字を書くことができるオートマタ

「The Writer」が書けるのは、決まった文字だけではない。文章を指定することでさまざまな文章を書くことができるというのだ。まさに、もっとも古いプログラミング可能な機械だと言えるだろう。

さらに、羽ペンをインクにつけると顔と眼球はそのペンを追う。インクがポトポト落ちないようにペンに余分についたインクを落とす。彼はまるで生きているよう。小さな男の子が手紙でも書いているようだ。

・内部には6000もの部品

この繊細な動きを可能にしているのは、内部に埋め込まれた6000以上もの部品だ。動画には、彼が文字を書いているときに内部の機械がどんな動きをするのかが映し出されている。

そのひとつひとつの細かな動き! 職人は、これらのシステムをいったいどうやって考えたのだろう! また、機械が発達し、大量生産が可能な現代でさえ部品ひとつを作るのは並大抵のことではない。それを数人でやってのけるとは……全く信じられない!

機械が身近でなかった当時、オートマタは大変神秘的な存在であったに違いない。現代ですらその動きに感動してしまうのだから!

参照元:YouTubeCOLOSSAL(英語)