昨今の物価高騰に対する支援策として、自治体から4000円分のギフトカードが送られてきた。「ぜひ市内のお店でご活用ください」とのこと。ありがたい話である。

さっそく近所のスーパーで使おうとしたのだが、どうやら現金や他決済との併用は原則不可らしい。もちろん、お釣りも出ない。なかなかシビアな仕様だ。

では、この4000円を端数まできっちり使い切るにはどうすればいいのか? 試行錯誤した結果、最終的に私(あひるねこ)が頼ることになったのは、地元の店舗ではなく巨大IT企業・Amazonだった。

・初めてのギフトカード

全市民を対象に配布された『バニラVisaギフトカード』。額面は1人あたり4000円で、我が家には妻と娘の分も含めた3枚のカードが届いた。

自治体から現金以外の給付を受けたことは過去にもあったが(1999年の地域振興券など)、ギフトカードが届いたのは今回が初めてである。


用紙にはプリペイドカードと書かれているが、使い切りタイプで追加チャージはできないらしい。

有効期限は今年の10月31日まで。おこめ券より1カ月長く使えるよう設定されているそうだ。


Visa加盟店ならどこでも利用可能とのことだが、送付された用紙や市のホームページには「ぜひ市内のお店でご活用ください」と書いてある。

ならばということで、さっそく近所のスーパーへ向かった。


『バニラVisaギフトカード』にはICチップが付いていないので、決済端末に差し込まず、スライドさせて利用する。タッチ決済に慣れ切ってしまっている身からすると、かなり新鮮な作業だ。

とりあえず1438円分、利用してみた。残高はレシートに印字されないため、自分でその都度確認する必要がある。


カード裏面の二次元コードを読み込むと……。


残高は2562円と表示された。


・立ちはだかる「併用不可」の壁

ここでふと疑問に思ったのが、購入したい商品が残高よりも高額だった場合はどうすればいいか、という点だ。

そこで自治体のホームページを調べてみたところ、現金や他決済との併用は原則不可だという(店舗によっては対応可能な場合もあるらしいが、確認が必要)。


つまり端数まできっちり使い切るには、会計を2562円にぴったり合わせないといけないのである。さすがにそれは難しくないだろうか。



たとえ数十円でも、余らせてしまうのは何だかもったいない気がする。と思っていたら、付属の利用案内に「少額の残高をうまく使い切るヒント」なる項目を発見。その方法が知りたかった!


・公式の回答

しかし、コードを読み込んだ先で紹介されたのは、「三大モール」で使い切るという予想外の方法だった。Amazon、楽天、ヤフーショッピングなら、ポイントとの併用払いができるという。


実際にAmazonで利用してみた。支払い方法にクレジットカードとして登録し……。


2585円の商品の購入手続きに進む。たしかにAmazonなら、不足分の23円をAmazonポイントで支払うことが可能だ。


が、やはりどうしてもモヤモヤしてしまう。自治体も推奨しているように、私もなるべくギフトカードは地元の店舗で利用したいと考えていた。

しかし、端数を使い切ろうとすると、結局は巨大企業に税金が流れていくというシステム上の矛盾に、どうにもやり切れない気持ちを覚えてしまうのだ。


もちろん自治体側にも様々な事情があるのだろうし、家族3人分で合計1万2000円が配布されたこと自体は本当にありがたい。残りのギフトカードも有意義に使わせていただくつもりだ。


しかし、それと同時に「もっと他にいい方法はないのだろうか?」と思わずにはいられないのだった。



皆さんの自治体でも、今後似たようなギフトカードが配布されることがあるかもしれない。その時はレジで慌てないよう、他決済との併用が可能か事前に確認することをおすすめするぞ。

参考リンク:日野市
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Amazon(iOS)