あまり人に聞かれたくない音といえば、放屁を含む排便時の音である。自宅なら問題ない。見知らぬ同性しかいない公衆トイレなどでも問題ない。困るのは、他人の家やレストラン、職場などの「壁の薄いトイレ」で排便する時である。
そんなトイレでよくやってしまうのが、先に水を流して「ジャーッ」という水洗音で排便音をごまかそうという技である。もちろん「節水しなくては」とは思っている。だが、恥ずかしさに負けて流してしまうのだ。
・なぜ流すのか
トイレの個室内に入り耳を澄ますと、ドアの向こうの声や音がストレートに聞こえてくる。ということは、こちらの音もダイレクトに聞こえるワケで、プーとかバボッなんて音を聞かれた日には、恥ずかしくて籠城したくもなる。
ということで、排便音が出るタイミングで「ジャーッ」と水を流すのだが、どういうわけだか水洗音が終わった直後にオナラが出ることがよくあるのである。効果音で表すならば「ジャーッ…………プッ(えっ)」だ。あれは一体なんなのか。
・ごまかし水洗の意味がない
なぜ静寂が来てから音を鳴らすか我が肛門。まるでオーケストラ時の静寂タイムに、つい間違えてマヌケな音を鳴らしてしまうオンチな管楽器奏者のようではないか。出そうとしているのはウンチだが。
それはともかく、一度でもごまかし水洗が失敗してしまうと「またオナラが出たらどうしよう」と気分も萎縮し、排便どころの話ではなくなってしまう。その結果、結果を出していないのにトイレを終わらすという不健康な状況に陥るのである。
・水洗音が終わった直後にオナラが出る理由
水を無駄に流したあげく、放屁音まで晒したうえ、結局目的を果たせていないという罪悪感✕3。あれは一体なんなのか。なぜ排便時の音をごまかそうとして「ジャーッ……」と水を流すと水洗音が終わった直後にオナラが出るのか。
私なりに考えてみた結果、これは「神からの試練」であると結論づけてみた。「節水せよ!」「何を恥ずかしがっているのか!」「やり遂げよ!」というメッセージな気がするのだ。きっと神は雲の上から私を見て、「喝」を入れていたのであろう。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。』