携帯電話やスマートフォンで遊べる「ソーシャルゲームサービス」が問題になっているのだが、ユーザーの皆さんはこれからが気になるはず。せっかくレアカードをゲットして楽しくプレイしていたはずが、ある日突然遊べなくなるのでは!? と不安に感じているのではないだろうか?
実際にこれからどうなってしまうのか、ソーシャルゲーム大手のモバゲー(Mobage)とGREEに問い合わてみた。そうしたところ、意外な事実が判明したのである!
5月5日に読売新聞が報じたところによると、消費者庁は「コンプリートガチャ」(コンプガチャ)と呼ばれる商法を問題視している。コンプガチャとは、有料のガチャでレアカードを集め、コンプリートするとさらにスーパーレアカードを入手できるというものだ。これが景品表示法で禁じている「カード合わせ」(内容が分からない形でカードを購入させ、特定の種類をそろえると別の商品と交換できるという手法)に該当すると見られている。
同紙にはいくつかのゲームの名前が挙げられているのだが、これらのゲームは今後プレイできなくなるのだろうか? 個人的に両方のサービスでゲームをしている記者(私)は、プレイできなくなるかどうか気になって、モバゲー・GREEに問い合わせてみた。そうしたところ、以下のような回答を得ることができた(以下は回答の要約)。
・モバゲーの回答
「現段階で、正式に消費者庁から(コンプガチャ中止などの)要請を受けていないので、お答えすることができません」
・GREEの回答
「消費者庁から我々のもとに、働きかけ(コンプガチャ中止要請など)がきた訳ではないので、現在のところゲームは問題なく遊べます」
どうやら、現段階(2012年5月7日)ではゲームのプレイに問題はないようだ。だが、このまま何もないということはないだろう。近い将来、同庁から両社に具体的な通達があるかもしれない。そのときには、コンプガチャの使用やゲームプレイそのものが難しくなる可能性も否めない。
ちなみに現在話題になっているのは、コンプガチャなのだが、このほかにも特殊な課金の仕組みを採用しているガチャ商法もある。ビンゴ式に絵柄を合わせる「ビンゴガチャ」や、複数回連続でカードを引くとレアアイテムが出るかもしれない「回数ガチャ」など。これらも今後中止要請を受けるかもしれない。いずれにしても、今後の対応が気になるところである。
Illustration:Rocketnews24