何が入っているか分からない福袋は、年明け最初の運試し。最近では、中身が明示されているものも多いが、そんな中、ちゃんと福袋していたのが2019年正月に秋葉原『とらのあな』2ndで販売された福袋だ

アニメ・ゲームなどのホビーショップであるこの店。一応、何の作品のアイテムが入っているかは書かれていたが、それ以外は謎。私(中澤)が購入した「遊戯王福袋(1万2019円)」からレアカードが数枚出てきたことは以前の記事でお伝えした。

Amazonなどでは、福袋の購入価格以上の値段がついているこのカード。実際売ると元は取れるのだろうか? そこで検証してみようとしたのだが結論から言うと……

レアカードと思っていたものがレアカードじゃなかった。いや、確かに福袋から出てきたカードは高値のレアカードだったが、私はそのお金を受け取ることはできなかったのである。何を言っているかわからないと思うが、私も何が起きたかわからない。わからないので順を追って説明したい

・ある日の出来事

この検証に踏み切ろうと思ったのはある日のこと。ふと机の引き出しを開けたところ、なぜか開封済みの遊戯王カードの袋が置かれていた。袋の中には数枚のカード。なんだこれ

自慢じゃないが、私は机の引き出しをほとんど開けない。よく使うものは机上に出しておくため、引き出しは自動的にあまり使わないが捨てにくいものの倉庫となっている。そのため、このように自分が入れたことを覚えていないものも多いのだ。

・謎の遊戯王カードの正体

だが、特に遊戯王カードをコレクトしているわけではない私。編集部にも遊戯王カードを集めている人はいない。う~ん、このカードは一体……あ、アレかも

福袋だ!! 2019年の『とらのあな』の福袋に入っていたカードだ。遊戯王カードがボックス単位で4つ入っており、さらに税抜き8000円のトレカセット「20thアニバーサリー・デュエリスト・ボックス」まで入っていた『とらのあな』福袋。

4つのカードボックスを開けたところ、レアカード『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン(ホログラム仕様)』が登場したことは以前の記事でお伝えした通り。ちなみに、Amazonでは相場が1万円から2万円だった

「遊戯王福袋」自体は年明けに開催したロケットニュース24のイベントで読者プレゼントしたのだが、これや相場5~6000円の『ブルー・アイズ・ホワイトドラゴン(ステンレス)』などのカード数枚は、いつか実際に売る検証をしようと思って保管しておいたのである。

・実際売ってみたい

さて置き、そうと分かれば検証だ。『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン(ホログラム仕様)』は1万円から2万円と前述したが、これは売値なので買値はもう少し低いことは想像に難くない

とは言え、仮に全部のカードの価格が下がっても1万円近くはいきそうな気がする。どれだけ低く見積もっても、福袋代1万2019円の半分は返ってくるはずだ。

というわけで、私の予想は5~6000円! まあ、そうは言っても1万円くらいは堅いとは思うんだけど!! まずは、売る前にカードをしっかり画像に残しておこうかな! だがしかし、カードを袋から取り出した時、衝撃が私を襲った


誰やお前ら……?

そう、袋の中には見知らぬザコ遊戯王カードが入っていたのである! いや、福袋で当たったものだとは思うが、ここにお前らがいるのはおかしいだろ!! 『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』とか『ブルー・アイズ・ホワイトドラゴン』は!?

・何が起こったのか

一体何が起こったというのか……。一体なぜこの袋を私は後生大事に机の引き出しに入れていたのか? いまだもってこの現象を説明することは私にはできない。ただ、状況証拠から論理的に考えるに……


保管する袋間違ったorz

というわけで、レアカードと思っていたものがレアカードじゃなかったというショッキングな事態に見舞われた私。当然のことながら、レアカード分のお金を受け取ることもできなかった。

また、記事的にもショッキングすぎる結果になってしまった今回の検証。記事を執筆している私も現在進行形で震えが止まらない。大切なものは保管する前にしっかり中身を確認し、適切な場所に置いておくことをオススメする。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼「誰やお前ら……?」の瞬間をとらえた決定的映像

2019年とらのあな福袋の詳細はこちらの記事