少し前の話題になりますが、DREAMS COME TRUEのボーカル・吉田美和さんが、19歳の年の差婚を発表したことが話題になりましたね。吉田美和さんは現在46歳。そういえば最近は、セカンドバージンや美魔女などの影響で、何かとアラフォー世代に注目が集まっているようです。

ところで、「アラフォー世代」というのは、具体的には何歳~何歳を指す言葉なのでしょうか?  そもそもアラフォーとは、「around40」の略語です。「荒々しい40代」でも「嵐が好きな40代」でもありません。around、つまり「~周辺の」「~前後の」という意味で、35歳~44歳の世代をアラフォーといいます。ということは、先に挙げた吉田美和さんはアラフィフ(around50)ということになりますね。

では、アラフォーの一つ前について。ご存知、「アラサー」と呼ばれる世代で、25歳~34歳を指します。ここまで読んだ25歳の人は「自分ではアラハタ(aroundハタチ)だと思い込んでいたのに、とっくにアラサーだったのか!」と驚愕していることでしょう。同様に、35歳の人も、「もうアラサーと名乗ってはいけないのか!」と、愕然としていることと思います。

もちろん、「加齢を気にしすぎるのは馬鹿馬鹿しい!」と考える人もいるでしょう。そのとおり、加齢は決して悪いことではありません。歳を重ねたからこそ出る魅力というものもあります。ですが、いかんせん日本人は「年相応」という文化が根強いためか、日常生活のあらゆる場面で年齢を訊ねられることが非常に多いです。

飲み会やコンパのみならず、ビジネスの場でも「失礼ですがおいくつですか?」と聞かれることもあるでしょう。世界には、自分の正確な歳を知らないという部族も存在するというのに、日本人は神経質すぎるのかもしれませんね。

年齢至上主義、とまではいきませんが、年齢を気にしすぎる日本社会ですから、この中でうまく立ち回るには、「日本語をうまく利用すること」が一番でしょう。例えば、25歳の人で敢えて「アラサーです」と自己紹介する人がいないように、35歳の人も、敢えて「アラフォーです」と明言する必要はないわけです。

では、どのようなスタンスで臨むべきかといいますと、「三十路」という日本語を有効活用しては如何でしょうか? 「アラサー」という和製英語に比べますと、やや古風なイメージの強い言葉ですが、それでもギリギリ「3」という数字は使えます。

「3」か「4」かで、相手に与える印象はだいぶ違いますよね。よって、34歳までの人は「アラサー」を、35歳からは「三十路」を自称するというスタイルをオススメいたします。とはいえ、必ずしも「ちょっとでも若く聞こえるように」という手法が常に正しいとは限りません。

とあるコンパで、「来年、30です」と自己紹介した女性がいました。いま現在は29歳であるにもかかわらず、敢えて「30」という数字を出したことは、その場に居合わせた男性陣に好印象だったようです。節目の歳でなくとも、誕生日が近い人は、「○月で○歳です」という答え方のほうが、話題も広がりやすいというメリットがありますね。

逆に、NGなのは「何歳に見えますか?」という返し方。さらには、実年齢よりも若く言われ、狂喜乱舞するのは、あまりにもお粗末です。相手が、だいぶ若い年齢で返してくるのはあくまでも社交辞令。大人として、相手に気を遣わせないよう、心がけたいものですね。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子