1912年に氷山と接触し、悲劇的な最期を迎えたタイタニック号。犠牲者数は計1513人とされており、世界最悪の海難事故と言われている。

1997年にはレオナルド・ディカプリオ主演、ジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』が公開され、世界中で大ヒット。同監督の『アバター』に抜かれるまでは映画史上最高の興行収入を記録しており、ギネスブックにも登録されていたほど。

そんなタイタニック号が沈没する前の、大変貴重な映像がYouTubeに公開された。

物悲しい「カノン」の音楽と共に現れる巨大なタイタニック号。ノイズ混じりの白黒映像だが、たしかに動き、煙突からは煙を出し……。

この映像は、今からちょうど100年前の1911年に北アイルランドのベルファストにあるハーランド・アンド・ウルフ造船所で行われた進水式前の様子を撮影したもの。つまりタイタニック号が氷山と衝突する1年前の姿であり、沈没する前のタイタニック号の姿をとらえた、唯一の動画とのことだ。

タイタニック号の事故原因については、様々な説がある。

まずはロケットニュースでも報じた「操縦ミス説」。次に、船を所有していたホワイト・スター・ライン社が財政難だったため、保険金を得るために故意に沈めたとされる「陰謀説」。他にも、タイタニック号の姉妹船「オリンピック号」をタイタニック号に仕立て上げた「船体すり替え説」に、タイタニック号で運搬していた「ミイラの呪い説」、大西洋最速横断記録(ブルーリボン賞)を獲得しようとしたとされる「ブルーリボン賞説」などがある。

いずれにしても、その真相は解明されていない。

(文=GO
screenshot:YouTube show9vip886086