6月24日公示された第22回参議院選挙。今週末(7月11日)に、いよいよ投開票が行われる。
今回の選挙でもっとも注目されているのは、『消費税増税問題』ではないだろうか。景気低迷が続く日本経済に、果たして増税がどのような影響を及ぼすのか。今回の選挙結果によっては、消費税が増税され、国民生活はますます苦しくなるのでは…?という懸念もある。

さて、『消費税』も大切だが、ネットユーザーにとっては、もう1つ忘れてはいけない問題がある。それは『児童ポルノ法改正案』に伴う2次元キャラクターの情報規制問題だ。この法案は、「18歳に満たない者を被写体としたポルノを規制する」といった内容で、漫画やアニメのキャラクターにも同様の性的描写を禁じている。

ここの法案についてはネットユーザーらの間でも、肯定派反対派の間で意見が分かれている。「現在の少年・少女誌の傾向を見れば、この法案は必要」や「児童ポルノが犯罪に結びつくという、客観的な根拠がない」など、賛否両論入り乱れている。この法案に関して、各政党はどのように考えているのだろうか。5つの政党に意見を求めてみた。

今回取材をしたのは『民主党』、『自民党』、『みんなの党』、『たちあがれ日本』、『幸福実現党』の5人の候補者。公平を期すために、比例代表の著名な候補者の方々に限らせて頂いた。以下はそれぞれの政党の皆さんのご意見である。

■民主党 池谷幸雄氏 (元体操選手。現在は指導者として活躍)
事務所からのコメント「池谷は全国を飛び回っているので、即、回答ができない。質問については本人も確認している」

■自民党 三橋貴明氏 (掲示板『2ちゃんねる』で人気を誇る経済評論家・作家)
事務所からのコメント「質問について本人も確認している。熟考していると思うが選挙運動多忙につき現在は充分なお答えが出来ない」

■みんなの党 藤巻幸夫氏 (実業家。フジマキ・ジャパン副社長)
事務所からのコメント「本人多忙につき、現在コメントできない」

■たちあがれ日本 杉村太蔵氏 (衆議院議員を1期務めた元自民党議員)
事務所からのコメント「質問については確認していると思う」

■幸福実現党 ドクター中松氏 (本名・中松義郎。発明家)
事務所からのコメント「現在確認中につき、コメントできない」

残念なことに皆さんお忙しいこともあり、明確な返答を得ることはできなかった。賛否の大きく分かれる同法案は、今後どのような方向に向かって行くのだろうか? いずれもせよ、ネットユーザーの意見が法案成立の鍵を握るのではないかと思われる。

元内閣総理大臣の麻生太郎氏は、「インターネットの人たちが選挙に行かない事には政治は動かない。ネットの人たちは指だけでなく足も使って選挙に行って欲しい」と言っている。