エジプト出身のタレント、フィフィさんのTwitterが盛大に炎上している。事の発端はフィフィさんが自身Twitterで立憲民主党の蓮舫議員を厳しく非難したものの、後に全くのデマだと判明 → 謝罪 というものだ。

著名人だろうと一般人だろうと所詮は同じ人間、過ちは誰にでもあるし、それ自体はイイ。しかも、フィフィさんは自身のツイートが誤認だったと判明した段階で素早く謝罪している。それなのにこの案件が燃え続ける理由は何なのだろうか?

・一連の流れ

今回の事案は、フィフィさんが蓮舫議員を厳しく非難するツイートから始まっている。


「私は問いたい、なぜ平成16年の警察の積極的介入を盛り込んだ児童虐待防止法改正に反対した蓮舫議員が、今回の虐待死の件で現政権を責めることが出来るのか、私はその真意を問いたい。あなたは本当に国民の側に向いているのですか? それ以前に同じ親の立場として問いたい、なぜあの時反対したのですか?」(現在は削除済み)


なかなか厳しい口調であるが、実は誤解が生じていた。蓮舫議員は平成16年7月11日の参議院議員選挙で初当選。さらに法案は委員会も本会議も全会一致で賛成されたため、反対した議員はいなかったのだ。要するにフィフィさんはデマを拡散してしまったということになる。

フィフィさんの影響力を考えれば軽率な行動だったと言わざるを得ないが、それでも間違いは誰にでもある。フィフィさんは自身のツイートが誤認だったと判明した時点で以下のようにツイートしている。


「蓮舫さんへの質問ツイートに対し立憲民主党から先程直接電話があり、児童虐待防止法改正法案と彼女が当選した時系列に誤認があるとの返答を頂きました。よって謝罪の念をこめツイートは削除という対応を取らせて頂きました。重ねてお詫び申し上げます。ご本人にも直接お詫びのリプをお送りしています」


・初動対応は良かった

通常であれば、これにて一件落着……と言いたいところだが、これで終わらないのがインターネットの世界。謝罪した潔さをたたえる声もあれば、フィフィさんを非難し続ける声もある。この件に限らず、インターネットの世界では謝罪をしても燃え続けるケースは非常に多い。

個人的には「謝ったんだから許してやれよ」「それ以上責めるなよ」と思う。フィフィさんを責める声の中には「リプライで謝るな。直接謝れ」なんて声もあるが、それを蓮舫議員が言うならばともかく、外野が言うべきではないだろう。ましてや、イチイチ直接謝罪を受け付けるほど国会議員も暇ではないハズだ。

・絶対にやってはいけないこと

また「謝罪になっていない」との声も同様だ。本人が「お詫び申し上げます」と言っているのだからそれでイイではないか。これはコンビニ店員への謝罪要求がエスカレートし、土下座までさせる流れと同じだ。外野がやいやい言うことではない。


ただし──。


フィフィさんが謝罪直後にツイートした、


「私の影響力ってw」(現在は削除済み)


これはダメだ。絶対にダメだ。心細くなったのか、強がりなのか、それとも茶化して空気を変えようと思ったのかはわからないが、これでは「反省してない」と見られても仕方ない。せっかく鎮火しかけた炎上案件に自ら油を注いでどうするのか? 完全に判断を誤っている。

フィフィさんに限らず、炎上後に自ら火に油を注いでしまうネットユーザーは非常に多い。おそらく、ヘビーユーザーであればあるほどそうした傾向が強いのではなかろうか? 特に今回のケースでは初動対応が悪くなかっただけに「私の影響力ってw」が尚更悔やまれるところだ。

・ベターな謝罪方法とは

結局のところ、もし自らの過ちで炎上してしまった場合、まずは即座に謝罪し、しばらくはインターネットから離れることが正解な気がする。フィフィさんはその後も何度かツイート & 削除を繰り返しているが、もし知り合いならば「1週間くらいネット見るな」と伝えたいところだ。

「人の噂も七十五日」というが、ネットの世界では75日も噂になる事案は極めて少ない。ただし、何年経とうと突然その噂が復活する特性がある。インターネットが息苦しいものにならぬためにも、謝罪の仕方、そして受け入れ方を、ネット民は意識して学ぶべき時期に来ているのかもしれない。

参照元:Twitter@FIFI_Egypt
執筆:P.K.サンジュン

▼こちらが謝罪のツイート。しばらくネットをしない方がフィフィさんのためにもイイと思う。

▼こちらは蓮舫議員のツイート