富士通ノートPCシリーズ「Lifebook」のデザインコンペティションに、とても斬新な作品が登場して注目を集めている。このコンセプトを打ち出したのは、米国のデザイナー・デュオだ。彼らは、本体の背面に太陽光パネルを搭載したノートパソコンのデザインをコンペに応募したのである。機器そのものの充電ができるだけでなく、このパソコンから他の機器への電源供給も可能のようだ。

このコンセプト作品は「Lifebook Leaf」と名付けられている。まるで植物が光合成をするように、太陽光パネルで電力を確保することができるのだ。作品を手がけたのはローラ・カルナスとカール・バーディック。彼らは富士通の主催する「次世代コンピューティングが拓く新しい暮らしのデザインコンペティション」にこの作品を出品し、注目を集めているのである。

彼らによると、本体の背面はすべて太陽光パネルを搭載しており、これにより電力を供給。正面は有機LEDタッチスクリーンを備えることで、従来のバックライト型よりも省電力で稼動するように設計されている。軽くて丈夫なポリカーボネートで全体を組みあげるとのことだ。

ちなみに彼らが作品応募したのは、「2013年のパソコンを考えるLifebook部門」である。つまりこのデザインが優秀な作品として、賞を獲得した暁には、製品化されることも十分に考えられる。電力の全てを太陽光だけでまかなえるとなれば、パソコンの用途も広がるのではないだろうか。優秀作品の発表は5月下旬とのことだ。結果が気になるところである。

参照元:designboom(英文)