野球の生観戦で楽しみのひとつとなるのが、座席まで飛んできたボールをゲットすることだ。確率は低いとはいえ、生観戦での特権であり、グローブを持参してその時を待つファンも数多い。

それは日本だけに限らずメジャーリーグでも同じだが、先日の試合で思わぬ事件が勃発していた。なんとファウルボールをゲットした少年が、手にしたボールを女性に強奪されてしまったのである。

・少年がファウルボールをゲット

事件があったのは、2017年8月21日に行われたテキサス・レンジャーズ vs シカゴ・ホワイトソックスの試合でのこと。レフト外野へファウルボールが飛んだ時、ファンはボールを手に入れるべく落下地点に駆け寄った。

そして一番乗りでボールをゲットしたのは、ホワイトソックスファンの少年。ボールの近くにいる年配の男性が「ここにあるよ」と指を差して教えているあたり、何だかホッコリするシーンだ。……しかし次の瞬間!

・女性がボールを強奪

ゲットし損ねた1人の女性が少年と向き合うと、なんと手をつかんでボールを強奪。少年はあまりの強引さに驚きつつ、ボールを奪われることになってしまったのだ。周囲が「WHY?」というリアクションをするも、女性はどこ吹く風。動画ではその一部始終を確認できる。

・球団の神対応

決してあってはいけない光景だが、そこからが神対応。きっと球団関係者が事の一部始終を見ていたのだろう。スーツに身を包んだ男性が少年のもとへ歩み寄ると、ボールをサプライズでプレゼントしたから全てが救われた。

女性がボールを欲しかった気持ちもよくわかる。だが、さすがに強奪するのはいただけない。もし子供がボールを取りに来ているのであれば、譲ってあげる優しい気持ちを持って欲しいものだ。球場は夢を与える場所でもあるのだから。

参照元:MLB.com(英語)
執筆:原田たかし