ちらほらと芋系の商品が店頭に並びはじめ、秋が来たなあと感じる、きょうこの頃。どれも気になるところであるが、毎年楽しみにしているもののひとつがアイスだ。中でもハーゲンダッツのクオリティの高さには、毎度驚かされる。

2026年9月15日には、待望の新作『濃蜜いも』が発売。見るからに美味しそうで期待が高まる。時を同じくして、無印良品からも『素材を生かしたアイス 紅はるか』が登場した。豊作……! この時期ならではの楽しみとして、贅沢に食べ比べてみることにしよう。


・王道の美味しさハーゲン

まずはハーゲンの『濃蜜いも』(税込373円)からいただくとしよう。冒頭に「芋フレーバーを楽しみにしている」と書いたが、年によっては登場しないこともある。今年は無事発売されたというだけでもめでたいことだ。


蓋を開けると、艶っとトロっと輝く黄色のソースが目に飛び込んできた。これが噂の芋蜜ソース! 紅はるかと安納芋を組み合わせたものらしい。スプーンを差し入れると、ソースの下から黄色の紅はるかアイスがこんにちは。


口に運ぶと、まったりとしていて実に美味しい。ソースがとにかく滑らかで、その滑らかさがアイスと味、食感ともに見事に調和している。

毎年のように期待を超えてくるハーゲンの芋アイスだが、今年は特に王道の旨さと言える。奇をてらうでもなく、余計なものを混ぜ込むでもない、芋のみの真っ向勝負。濃厚な甘みと旨味が存分に感じられて、思わず膝を打ちたくなること請け合いだ。


シンプルだからこそ誤魔化しが効かないはずだが、それを難なくこなしているあたり、さすがハーゲンダッツ。なめらかな舌触りも心地よく、文句なしの逸品だ。


・見た目とは裏腹な複雑さが美味しい無印

次は無印良品の『素材を生かしたアイス 紅はるか(税込350円)』だ。無印の食品はどれを食べても間違いがないどころか、いつも想像を超えてくるので何度も感動させられてきた。だが、無印のアイスを試すのはこれがはじめて。自ずと期待も高まる。いざ……!


あらわれたのは、ハーゲンダッツ以上にシンプルな表面。ちょっと黒のツブツブが見えるだろうか。これぞ無印良品といった素朴な佇まいだ。色合いも淡いクリーム色で、一見すると芋のアイスとは気付かないかもしれないが、これがさつまいも本来の色合いなのかもしれない。


スプーンですくえば、中から黒ゴマがお目見え。ツブツブの正体はこれだったか。よく見ると小さくカットされた芋の塊も混ざっている。

口に運んでみると、想像していた以上に賑やかな味わいでありながら、見事にバランスが取れていて、これまた美味しい。


何より食感が楽しく、ゴロッと入った芋の食感がシャキッと、時にほっくりとしていて、まるで本物の焼き芋を食べているかのようだ。

さらにゴマの香ばしさとコク深さはどうやらバターの効果もあるようだが、それらが重なり、はじめに見せたシンプルさからは想像もつかない奥行きだった。

食べ進めるほどに味わいが増し、クセになっていく。いやはや無印の食品は相変わらず、凝っているな……! ちなみにハーゲンが90mlで無印が120mlと、無印の方がややボリューミーだ。


意図したわけではないが、王道を突き詰めたハーゲンダッツと、素材の食感や工夫を詰め込んだ無印良品。偶然にも対照的なふたつとなった。どちらも秋の深まりをしみじみと感じさせてくれる、素晴らしい美味しさである。いやあ、秋ってやっぱり良いですわね。

参考リンク:ハーゲンダッツ無印良品
執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.