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熊本・大分両県を中心とした地震の影響で、約20万人が避難生活を余儀なくされている。自衛隊や警察による懸命な捜索活動が続けられているなかで、メディアの信じられない行為が発覚し、物議を醸している。

関西テレビが2016年4月18日に発表した内容によると、テレビ中継車がガソリンスタンドの給油を待つ列に割り込んでいたことが判明したという。このことについて、同局は次のようにお詫び文を公開している。

・関西テレビのお詫び

「九州で発生している大地震の取材にあたっていた弊社のテレビ中継車が、4月17日午前7時45分ごろ、熊本県菊陽町のガソリンスタンド付近で給油待ちをしていた車の列に割り込んでスタンドに入り、給油していたことが判明いたしました。被災地の皆様が多大な労力を割いておられるなかで、あってはならない行為でした。

現場で給油をお待ちになられていた皆様に、大変なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。また、多くの皆様にご不快の念を抱かせてしまったことにつきましても、お詫び申し上げます」(関西テレビHPより引用)

テレビ局は、正確かつ迅速に情報を伝えることが大事な役割だ。しかし、そのことを優先するあまりに、行列に割り込み、援助を待つ人たちを後回しにするようでは、本末転倒ではないだろうか。

同局は、社員・スタッフの教育を徹底するとしているのだが、ネットユーザーからは「アホか」や「なんだこれ」、「関西の面汚し」など、批判的なコメントが相次いでいる。現場では一体どのような取材を行っているのか、疑問を抱かざるを得ない。

参照元:関西テレビ毎日新聞
執筆:佐藤英典