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以前の記事で、熊本県のガソリンスタンドで関西テレビの中継車が割り込みをしていたことについてお伝えした。同社はこの事実を認め、2016年4月18日ウェブサイトにお詫びを公開した。

このことについて、仙台放送の関連会社の社員が擁護するコメントを Twitter に公開。その内容が虚偽であったとして、仙台放送もお詫びを発表する事態となった。この社員はなぜ、虚偽の内容を投稿したのだろうか? 仙台放送にその理由について尋ねてみた。

・「用意した燃料」は偽りだった

仙台放送関連会社の社員は、すでにアカウントを削除しており、問題の投稿を確認することはできなくなっている。投稿した内容は、関西テレビ中継車は自前で用意した燃料を、ガソリンスタンドで管理してもらっていたというもの。これが偽りであったのである。

・仙台放送のお詫び文

関テレのお詫びの公開に伴い、仙台放送関連会社が調査をおこない、擁護する投稿が虚偽であるとわかった。これを受けて4月19日、仙台放送は次のようにお詫びを発表している。

「弊社の関連会社の社員が、熊本地震を取材中の系列テレビ局のモラルを指摘するツイッターへの投稿に関連して、17日午後、事実とは異なる虚偽の投稿をしていたことがわかりました。報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした。今回の件で、多くの皆様に不快な思いを抱かせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます」(仙台放送ウェブサイトより引用)

・なぜ偽ったのか?

社員はなぜ、関テレを擁護するために偽りの内容を投稿したのだろうか? その理由について尋ねると、仙台放送の広報担当者は社員への聞き取り調査の内容として、次のようにコメントした。以下はその内容の要約である。

・虚偽の投稿をした理由について、仙台放送の説明(要約)

「関連会社による当該社員の聞き取りによりますと、本人は、関西テレビさんがガソリンスタンドの割り込みの批判にさらされているのを見て、かばってあげたい気持ちになったと話していたようです。

5年前の東日本大震災の時に関西テレビさんに支援して頂いたことがあり、『割り込みなどするはずがない』と本人は考えていたようです。決して悪意はなかったと話していたと聞いております」

関連会社社員は、以前助けられたとの思いから、擁護したいと投稿をしたようだ。しかし、悪意がなかったとはいえ、虚偽の内容を投稿したことは問題だと言わざるを得ないだろう。

なお、仙台放送は今後、関連会社も含め社員・スタッフの教育を徹底するとしている。

参照元:関西テレビ仙台放送スポニチアネックス
執筆:佐藤英典

ITmedia ニュースによると、下記の内容であったようだ。

「熊本でテレビ局の中継車がガソリン給油で横入りしたと騒ぎが出ていますが、話を調べると自分たちの燃料をドラム缶等で持ち込んで来ていて、危険物の管理をGSにお願いしているらしいです。五年前の東北の地震の時も同じような事が流れたので直接調べました」